ここ最近、夜の過ごし方が少し変わりました。
前までは、蒸し暑い日は窓を開けて過ごしていたんです。
僕の部屋は3階で、前の通りもそこそこ人通りがあります。

完全な住宅街というより、夜でも多少人の気配がある場所なので、「まあ大丈夫だろう」と思っていました。
実際、一人暮らしを始めてから、防犯についてそこまで真剣に考えたことってなかったんですよね。
もちろん玄関の鍵くらいはちゃんと閉めます。
でも、防犯カメラとか窓の補助鍵とか、そういう“本格的な対策”って、自分とは少し距離のある話でした。

ところが少し前、同じ通りにあるマンションの4階に空き巣が入ったという話を聞きました。
しかも窓から侵入されたらしくて。
その話を聞いた瞬間、かなりゾッとしました。
「4階でも入るんだ…」
しかも最近、ニュースを見ていても怖い事件が本当に多いじゃないですか。
前までは、どこか他人事みたいに見ていた部分もありました。

でも急に、「いや、自分の生活圏でも普通に起こるんだな」と現実味を帯びてきました。

そこから急に、窓を開けるのが怖くなりました。
今まで普通に網戸だけにしていたのに、「もしここから入られたら?」と考えてしまう。
でも、窓を閉め切ると今度は蒸し暑い。
エアコンをつけっぱなしにすれば今度は電気代が怖くなります。

風を入れたい。せめて換気をしたい。でも窓を開けたままにするのは怖い。
その中途半端な不安が、地味にストレスでした。

整体の仕事をしていると、湿度とか室温って結構大事なんです。
寝苦しいだけで身体の回復力って落ちるし、睡眠の質が悪いと翌日のコンディションも変わる。
だから僕自身、できるだけ自然な風を入れて寝るのが好きだったんです。


でも最近は、防犯が気になって閉め切ることが増えました。
すると今度は、寝てもなんだか疲れが抜けない。
夜中に目が覚めたり、朝起きた時に身体が重かったり。
「ああ、これ地味にストレスになってるな」と感じました。
しかも、一回不安になると、いろんなことを考え始めるんですよね。
もし侵入されたらどうする?
どこから逃げる?
戦うべき?
いや、無理だろ。
そんな感じで、勝手に頭の中でシミュレーションを始めてしまう。

僕だって成人男性です。
学生時代はスポーツもしていたし、体力がないわけではない。
でも、ニュースを見ていると、相手は複数だったり、最初から武器を持っていたりする。
そういう相手に対して、「男だから大丈夫」なんて全然思えなくなりました。
むしろ、下手に抵抗したほうが危ないケースもある。
結局、防犯って“強いか弱いか”じゃないんですよね。
そもそも遭遇しないこと。
危険な状況を作らないこと。
その大事さを、今回かなりリアルに感じました。


それで、防犯についていろいろ調べ始めたんです。
最近は防犯カメラも安いし、「これいいかも」と思ったんですけど、今度はWi-Fiを妨害する機器があるとか書いてある。
じゃあ有線?
でも賃貸だし工事は難しい。
窓に格子を付けたいと思っても、それも現実的じゃない。
調べれば調べるほど、「結局何が正解なんだろう」とわからなくなってきました。
しかも防犯って、終わりがないんですよね。
もっと強い鍵。
もっと高性能なカメラ。
もっと頑丈な窓。
考え始めるとキリがない。
だから途中で、「これ、気持ちまで持っていかれるな」と思いました。

整体の仕事でもよく感じるんですけど、人って不安が強いと身体がずっと緊張状態になるんですよね。
肩に力が入るし、呼吸も浅くなる。
眠っているつもりでも、身体は休まっていない。
今回の自分がまさにそれでした。
健康のために睡眠を大事にしたいのに、防犯の不安で逆に睡眠の質が落ちる。
なんだか矛盾してるなと思いました。
それで最終的に、「とりあえず今できることだけやろう」と考えました。

そこで買ったのが、百均の補助鍵です。
窓のサッシに取り付けるだけの簡単なやつ。
最初は半信半疑でした。
「こんなので意味あるのかな」と思いながら買ったんですけど、実際に窓一つずつに付けていくと、不思議と気持ちが落ち着いていったんです。
カチッと固定するたびに、「これで少なくとも簡単には開かないな」と思える。
もちろん、本格的な防犯設備に比べたら小さな対策です。
でも、人って“何かできている”と思うだけでかなり安心するんですね。
全部取り付け終わったあと、部屋の空気まで少し変わった気がしました。
実際には何も変わってないんですよ。
同じ部屋だし、同じ窓。
でも、自分の中の警戒モードが少し下がった感じがした。

その日の夜、久しぶりにちゃんと深く眠れました。
たぶん、防犯って単に犯罪を防ぐためだけじゃないんですよね。
“安心して生活するため”なんだと思います。
最近すごく感じるんですけど、健康って食事とか運動だけでは成り立たない。
安心して眠れるとか、安心して家で過ごせるとか、そういう感覚もかなり大事。
逆に、不安が強いと身体はずっと戦闘態勢になる。
それって地味だけどかなり消耗します。

昔は、「男なんだから気にしすぎてもな」とどこかで思っていました。
でも今は、ちゃんと怖がることも大事なんじゃないかと思っています。
怖いから対策する。
怖いから慎重になる。
それって別に弱いことじゃない。
むしろ、自分の生活を守るためには必要な感覚なのかもしれません。
とりあえず今は、寝る前に窓の補助鍵を確認するのが習慣になりました。
百均の小さな鍵ですけど、今の僕には結構大きな安心材料になっています。