最近、フリーメールを開くたびに嫌な気分になります。
迷惑メールが本当に多い。
しかも最近のやつって、昔みたいに明らかに怪しい感じじゃないんですよね。

「カード利用明細のお知らせ」
「未払い料金があります」
「アカウント確認のお願い」
「市民税課からのお知らせ」

そんな件名で普通に届く。
しかもデザインもそれっぽい。

自分が使っていないカード会社だったらまだいいんです。「あ、関係ないな」で終わるので。
でも、実際に利用しているカード会社の名前だったりすると、一瞬止まるんですよね。
「え、なんかあった?」
って。
あの“一瞬の不安”が本当に嫌です。

最近は、「怪しいメールは開封しないほうがいい」という話もかなり広まっていますよね。
下手に開くと、「このメールアドレスは生きてる」と判断されて、さらに迷惑メールが増える場合もあるらしい。
だから僕も、少しでも怪しいと思ったら直接リンクは踏まないようにしています。
最近は、メールヘッダーとかソース情報をコピーしてAIに見せると、「これはフィッシングの可能性が高いです」とか判断してくれるので、本当に助かっています。
昔だったら意味不明だった“メールソース”とか“ドメイン確認”みたいな言葉を、自分が普通に調べていることにも時代を感じます。
便利になったなぁとは思う。
でもその一方で、「そもそもこんな確認を毎回しないといけない時代って疲れるな」とも思います。

この前、患者さんからも似たような話をされました。
70代くらいの女性だったんですけど、施術のあとにスマホを見せながら、「先生、これ本物ですかね?」って。
見ると、有名な通販サイトを装ったメールでした。
「アカウント停止の可能性があります」みたいな内容で、かなり不安を煽る書き方。
ぱっと見、本物っぽい。
ロゴも入っているし、日本語も自然。
その患者さんも、「怖くなって開きそうになっちゃって」と言っていました。
結局、一緒に送信元アドレスを確認して、「これはたぶん大丈夫じゃないですね」と話したんですけど、その時ふと思ったんですよね。

自分ですら迷うんだから、高齢の人はもっと不安だろうなって。
スマホとかネットに慣れていない世代だと、「通知が来た=本当の連絡」って感覚もまだ強いと思うんです。
しかも、「至急確認してください」とか書かれたら焦る。
人って、焦ると冷静な判断ができなくなるので。
整体の仕事をしていると、そういう“精神的な緊張”が身体に出る瞬間をよく見ます。
不安が強い人って、肩が上がるし、呼吸も浅くなる。
首も固くなる。
 

実際、その患者さんも「最近こういうメールばっかりで嫌になる」と言っていて、かなり疲れている感じでした。
たぶん今って、情報そのものがストレスになっている時代なんですよね。
昔みたいに、「知らない人が家に来たら警戒する」だけじゃない。
スマホの通知一つで、不安も焦りも一気に入り込んでくる。
しかも毎日。
それって地味だけどかなり消耗します。


最近の迷惑メールって、本当に巧妙です。
件名も研究されてるし、デザインも本物そっくり。
人がどういう言葉で焦るのか、どういうタイミングでクリックしてしまうのか、かなり計算されている感じがする。
そう思うと、毎回ちょっと腹が立つんですよね。
「その知識と労力、もっとまともな方向に使えばいいのに」って。
だって、普通に考えてかなり頭使ってるじゃないですか。
人の心理を読んで、文章を作って、デザインを似せて、大量配信して。
ある意味ではマーケティングみたいなことをしている。
そこまでできるなら、普通に働いたほうがいいだろうと思ってしまう。

もちろん、世の中いろんな仕事があります。
「仕事に貴賤はない」という考え方もわかる。
でも、人を騙して不安にさせて、お金を奪うことを“仕事”みたいにやっている人たちに関しては、さすがに軽蔑してしまいます。
しかも、ああいうのって冷静に考えると結構効率がいいんでしょうね。
例えば1万人に送って、1人でも引っかかれば大きい。
もし1年に1人2人から1000万円規模で詐取できたら、それだけで年収1000万円クラスなわけです。
もちろん全員がそんな大金を騙し取れるわけじゃないと思います。
でも、たぶん“少数でも成功すれば成立する”構造だから、なくならない。
本当に嫌な仕組みだなと思います。

最近は、迷惑メールを見るたびに、「これを作ってる人、どんな生活してるんだろう」と考えることがあります。
毎日、人を騙す文章を書いて、誰かが引っかかるのを待つ。
その感覚ってどんなものなんだろう。
罪悪感はないのかな、とか。
もちろん、こちらが考えたところで答えはわかりません。
でも少なくとも、自分はそういう生き方はしたくないなと思います。


整体の仕事って、派手ではないです。
一気に大金が入るわけでもない。
でも、目の前の人の身体が少しラクになったり、「ありがとう」と言ってもらえたり、そういう積み重ねで成り立っている。
僕はたぶん、そっちのほうが性に合っています。
最近は、「自分は大丈夫」と思いすぎないようにもしています。
だって実際、一瞬は焦るから。
疲れている時とか、寝不足の時とか、忙しい時だったら判断ミスする可能性だってある。


だからこそ、一回止まる。
すぐクリックしない。
深呼吸して確認する。
最近はそんなことを意識しています。
便利な時代になった一方で、“疑う力”まで必要になったんだなと感じます。
ちょっと面倒ですけど、これも現代のセルフケアの一つなのかもしれません。