◆りっちゃん⑤のつづきです。
数年ぶりに、実家に帰って来ました。
私自身も3人姉妹で、姉と妹が居ます。
姉は結婚して子供も居ます。
私以外の家族はみんな、実家近くに住んでます。
久しぶりに家族みんなに会えて、凄く嬉しくて
赤ちゃんの病気、大丈夫なんじゃないかな?って思えるほど心強かったです。
実家には祖母も居て、祖父は数年前に亡くなってます。
祖母は、私に泣きながら
「赤ちゃんの事聞いたよ、じーちゃんのせいだね。ごめんね、ごめんね。」
と何度と言いました。
私の祖父には、心臓病がありました。
赤ちゃんと同じ病気では無いけれど
手術もしています。
隔世遺伝。
祖母はその事を言ってる
「ばーちゃん、違うよ!遺伝じゃない。
たまたま、だよ!」
私は実家に居る間、言い続けました。
ばーちゃんが何度も何度も謝ってくるから。
じーちゃんのせいじゃない!
大学病院での診察は、
産婦人科の先生、小児科の先生にみて頂いて
結果は変わらず、欠損3㎜、あとは生まれてみなければ分からない。という事でした。
ただ、実家から3時間離れているので
産気付いてからでは間に合わない。という理由で
37週に入ったら、出産まで管理入院する事に決まりました。
大学病院での診察の頃には
首に巻き付いていた臍帯もほどけて
自然分娩できるよー!との事で、
私は入院準備と、赤ちゃんのお世話セットの買い出しを進めていました。
家族と居る安心感と
出産準備、赤ちゃんの服やオムツの買い出し
もうすぐ会える赤ちゃんの事を考えながら
準備するのは、とても楽しかったです。
でも私の笑顔は、この日まででした。
つづく。