◎このブログは、長女りっちゃんの先天性心疾患を乗り越えた5年間の記録です。
過去の出来事なので、私の記憶が曖昧な部分もあります。
また、現在のブログと同時に投稿していくので
分かりやすくする為、過去のブログのタイトルには◆マークを付けます。
長い記録になりますが、よろしくお願いします。
総合病院を予約していた日が来ました。
夫にも休みをとってもらい、2人で病院へ向かいました。
初診の受付をし、産婦人科で妊婦検診の時と同じく
体重、血圧、採尿をすませて
エコーの検査を待ちました。
私達は、一番最後に呼ばれて
夫も一緒にエコーをみてもらいました。
2人の先生が、話し合いながらエコーをみていきます。
とても長い時間、丁寧にみてくれていて
私は心配なのと、大きくなったお腹が重くて
仰向けのままでは気持ち悪くなってきました。
夫も、じっとエコーを見て先生達の話を聞きながら
難しい顔をしています。
長いエコーのあと、先生達が
「紹介状出した病院に、ちょっと電話してきていい?」
と言いました。
「…え?」
展開が全く分かりません。
「紹介状には心臓と、胎盤異常と書いてあるけど胎盤異常って、どこの事を見て言っているのか分からないんだよね。
今エコーでみた感じ、胎盤や臍帯に影とか異常が見られない。
ちょっと詳しいことを電話して聞いてみるから。」
と。
先生達が席をはずしたあと、
私達夫婦は顔を見合わせました。どうか、どうか異常は無かった。と言ってくれ!
電話が終わった先生達が戻ってきて、再度エコーし
それでは、お話ししますから。と。
私は、お腹をしまって夫の隣に座った。
「まず、心臓に3㎜の欠損がみられます。
“心室中隔欠損症”といって右心室と左心室の間を隔てる筋肉の壁に穴が空いている状態です。
産後、自然閉鎖するパターンと、手術をして治すパターンがあります。
生まれたあとも欠損が3㎜程度であれば、自然閉鎖する可能性が高いかな。
でも人それぞれなので、必ずしもではありません。
エコーで見える角度によって大きさや形が異なるので、生まれてみて欠損がもっと大きかったり、
逆に小さかったり、こればかりは実際に生まれてみてからでないと分からないんです。
そして、胎盤の方。
これは、問題ないです。
向こうの病院の方とお電話して聞いてみましたが、影がいくつか見えたが何なのか分からない。と言ってました。
確かに影らしきものは見えますが、こういう胎盤の人って居るんですよ。
胎盤や臍帯の異常があって、心臓の欠損が合併症でみられる場合は他の病気を疑いますが
胎盤も臍帯も、その他異常は見られないです。」
私達は、心臓の事について
いくつか質問をしました。
そして、どんな病気なのかだんだん分かってきました。
日本では、約100人に1人居る病気のこと。
遺伝ではない事。
生まれて、肺呼吸に切り替わってから
心臓に負担がかかり始める事。
今、お腹の中では何ともない事。
だから沢山栄養をあげて、お腹の中で大きくしてね。と。
私も夫も、納得がいくまで先生とお話をして理解した。
そして、引き続き妊婦検診はこの総合病院で受ける事となった。
帰る頃には、受け付けも閉まっていて
外は日が落ちてきていた。
つづく。