◎このブログは、長女りっちゃんの先天性心疾患を乗り越えた5年間の記録です。

過去の出来事なので、私の記憶が曖昧な部分もあります。
また、現在のブログと同時に投稿していくので
分かりやすくする為、過去のブログのタイトルには◆マークを付けます。
長い記録になりますが、よろしくお願いします。



◆りっちゃん①のつづきです。









総合病院を受診するまでの10日間、私は毎日、何度も検索しました。


院長先生に言われた “心臓に穴” “胎盤異常”

検索結果にヒットするのは、トリソミーの事でした。





私は今回初めて、トリソミーの事を知りました。


お腹の中で亡くなってしまう子、生まれてすぐに亡くなる子、生まれて治療しても長くは生きられない子。




私のお腹の子も、同じなのかもしれない。







何度も同じ文を読み、どのパターンがお腹の子と近いのか、予後はどうなのか

何故そのような病気になるのか、調べては落ち込み

泣いてばかりいる日々。







私は妊娠初期の頃、出血があった。


悪阻が辛い時、少しカフェインを取ると楽になった事があってそれ以降、何度か飲んだことがあった。


葉酸のサプリメントも飲めなくなって、途中で止めたし、気をつかった食事もしていない。



何が原因だったんだろう。








検索して知った事を、仕事から帰ってきた夫に

毎日泣きながら話した。


夫はいつも、泣いて取り乱す私に

うんうん、と黙って聞いてくれた。



私は

あなたは、どうして泣かないの?

検索して調べてみた?

と聞いた。



夫は

調べていない。と言った。そして、

「お腹の子の病気が、必ずしも検索している事と同じとは限らない。

心臓の事と、胎盤の事を指摘されたけれど、詳しい事がまだ分かっていない。

総合病院に行って、本当は何なのか調べてもらうまでは何も分からないじゃないか。

検索したって悪いことしか書いてない。お前も、もう検索するのは止めな。」

と言われた。








確かに、その通りだと思った。





総合病院を受診するまでの10日間が長くて、

少しでも、早く、何かの情報が欲しかった。

お腹の子に何が起きているのか、早く知りたかった。

でも、まだ病名すら分かっていない。









実家の家族も心配していた。

私みたいに検索して、同じ内容を見ていた。


電話する度に、これ以上心配かけられない。と思い

私は強がった。












早く、調べてもらいたい…

悪阻よりも辛く長い10日間だった。










つづく。