2022.8.18(木)
ラーメンショップ 的場店
de狂った話です。
珍しく涼しかった木曜サラメシ。お昼時で24℃前後でした。まあ、湿度はそれなりに有りますので、快適、涼しいとまではいかないですけど。
で、ランチをどうしようか考えた時に思い浮かんだのが近場のラーショ。
何故思い浮かんだかって？実はコチラ現代の飲食店に『必須』なエアコンがありません。正確には天井にシーリングタイプの業務用エアコンが付いてはいるんですけど、とうの昔に役目を終えたまま放置されております。
天井はまるで暗闇の様なカラーに染まり抜いておりますが、エアコンの筐体も負けじとダークネスなカラーに変色したままです。
なので、真夏の猛暑日だろうとドアを開けっぱなしで営業。まあ、今の世の中の状況を鑑みますと、非常に対策として行き届いていると言っても過言ではないでしょう。
そんなお店ですから、夏場は基本的に近づけません。ただ、今日は涼しかったのもあり、店内はそこそこお客さんで埋まっていました。
入店するや否や、これまた超有名なオバチャンから、「何にすんの？決まった？」と詰め寄られる洗礼を受けます。
若者は大概このあたりで挙動が明らかに不審になりますが、私なんぞは慣れたもんで、予めメニューを決めてから入ります。
給水機で水を汲みながら、背中越しに「味噌ネギと半ライス！」って振り向きもせずに言ってやりましたよ。えぇ、えぇ。←勝った！
厨房内では小柄で寡黙な旦那さんが黙々と麺上げ中。今日は涼しかったからいいですけど、猛暑日の寸胴周りなんて50℃近く上がるんじゃないすかね？
大丈夫なんでしょうか？反して、かなりふくよかなオバチャンは首の周りにタオルを巻いて、相変わらずブツブツ文句垂れまくりなんですが、1㌘も痩せた気配は無いですね。
オジサンは仕事が速いので、割とすぐにでてきましたよ。はい。
味噌ネギラーメン小 600円
半ライス 100円
700円也。
おぉ、今日は色合いが濃いめ、寧ろ恋目ですねぇ〜。センターにはこの道うん十年のベテランラーショ店主が作るラーショネギが鎮座。
他に、ワカメと海苔が乗ったビジュアル。
ラーショネギは、粗めに白髪切りしたネギと刻みチャーシューを、ラーメンのタレや胡麻油、そして悪魔の白い粉で和えたこの世で一番旨いネギの食べ方ですね。
とかく、店の強烈なイキフンや、超絶塩対応のオバチャンの話題ばかりになりがちなんですけど、こんな辺鄙な場所にラーショを構えて40年近く営業し続けている訳ですから、お味の方は間違いないレベル。
特に今日は豚骨感を強めに感じるルーシーで特製味噌を割った味噌スープが堪らない旨さ。店内に漂う良い意味での『豚クサ臭』はしっかりと仕込まれている証とも言えるでしょう。
オヤジさんが見た目テキトーにボウルで和えているラーショネギ。あんなにテキトーに和えてるのに抜群のバランス。
塩っぱ過ぎず、薄過ぎず、塩梅が絶妙。粗めに白髪切りされた長ネギの辛さと濃い目に味付けされたチャーシューの塩気を上手く活かした味付けに、職人技を感じます。
旨ッ！
デフォルトで柔めの印象のコチラの麺ですけど、今日はいつもより柔くない感じ。コレはいいですよ。次回から麺カタで頼んでみようかな？
この辺から段々と暑さにやられ始めてきました。丁度目の前が茹で釜なんですよ。幾ら涼しいとは言え、やはり熱いラーメン食べてると体温上昇してきますからね。
オンザライス。米にルーシーde味のついた麺を乗せる、炭水化物の重ね着。身体に良くないですねぇ。旨いッスけど。
ブラぺでスパイシーに味変。濃い目の味噌味に黒胡椒、間違いない組み合わせですよ。
最後はネギをライスにオンしてラストスパートに移行します。オバチャンがカウンターを拭きながら近づいて来ます。
盛んにブツブツ文句を言ってるんですよ。んで、私がご飯の丼を持ち上げて食べていると、真下まで布巾でグイグイ拭いて来ます。
邦衛さんじゃ、まだ食べてるでしょうがぁ〜！って詰め寄ってもおかしくないシチュエーションですが、何か旦那さんに指示を出してるんです。
すると、旦那さんから小さい声で、ごめんね。コレ使ってと、カチンコチンに凍らされたおしぼりが渡されました。
全て食べ終わり、水を一気飲みした後に、渡された凍ったおしぼりを広げて顔を気が済むまで拭き倒したんですよ。
めちゃくちゃ
気持ち
エエ〜❤️
ごちそうさまでした！
会計の為にカウンターでご自分のお昼ご飯を食べているオバチャン(因みに従業員ですよ)に歩み寄り、ごちそうさまって言ったら、
『なんだっけ？』
顔も上げずにのたまうオバチャンに、『味噌ネギラーメンと半ライス』って言いながら1000円札を渡すと無言で300円をお釣りとして渡されました。いつも通りのホスピタリティですね。
えぇ、えぇ。
まだまだ、このお店で食べる季節じゃないなぁ〜なんて思いながら外に出ました。
R55JCW 拝