辞書に見る「(アッ)ターイル」の意味 | 池袋駅北口の「ぐんまのやぼう」

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「アルタイル」のアラビア語名「アンナスルッターイル」(翻字の読みにしたがって「アル・ナスル=アル・ターイル」、「アンナスル・アッターイル」とも表記されます)の後半部分にある「ターイル」の意味を調べてみました。

結論としては

طائر」(ターイル)は動詞「طَارَ」(ターラ=飛ぶ)の能動分詞が形容詞的に使われたものであり「飛んでいる」の意味

と考えるのが妥当なようです。

参考までに書いておくと「空飛ぶ円盤」は「صَحْن طَائِر」というそうです。「صَحْن」は「皿」です。


以下調べた結果とそれに対する感想です。
辞書見出し語備考
Google翻訳طائر鳥、バード、鳥類、鳥の、の鳥
نسر طائرフライングイーグル
現代
アラビア語
小事典
طَائِر飛ぶこと、飛行、飛ぶもの、
パイロット、鳥、前兆

طَارَ飛ぶ、飛び去る、.....未完了形特徴母音 (i)
パスポート
初級アラビア語
辞典
طَائِرٌ[能・分] <- طَارَ
[男]鳥
[形]飛んでいる

アラビア語
検索エンジン
アラジン
ver.1
طَائِر【形】飛んでいる
(飛んでいる、飛行中の)
【男】鳥
語根がطيرであることの
明示
طَارَ【自】
1.飛ぶ、飛行する、飛翔する
2.飛び立つ、飛び去る
語根طيرから参照可能
活用形の明示
能動分詞:طَائِرٌ


Google翻訳

訳が違っていると思われるときどうすればいいのかがよくわかりません。
上のように熟語にしてはじめてそれらしい訳語が表示されました。
これはいったん英語に翻訳してそれから日本語に翻訳しているのでしょうか?
他にもいろいろ調べて感じたのですがGoogle翻訳にだけ頼るのはちょっと危険なような気がします。


現代アラビア語小事典

アラビア語の初歩を終えた人でないと使いにくいような気がします。
طائر」の訳語等からこれが能動分詞だということは予想がつきます。
これを確認するためには「طائر」と語根が同じ動詞を探して意味とその能動分詞を知る必要があるのですが、アラビア語に慣れていないとそう簡単でないように思います。


パスポート初級アラビア語辞典

アラビア語の勉強を始めたばかりの人__つまり私なんか__には便利だと思います。
طائر」の形容詞としての意味が記されていますし、これが動詞「طَارَ」の能動分詞から来た言葉であることもわかります。
ただその能動分詞を調べるところは勉強していないとできません。
また語彙はあまり多くないようです。「わし座」のアラビア語名「العقاب」の「عقاب」は載ってないようです。
(まあ「عقاب」はGoogle翻訳でも正しい意味にたどりつくのは簡単じゃないんですが....)


アラビア語検索エンジン アラジン Ver.1

知りたいことがすべてそろっているように感じました。つまり

・「طائر」が「飛んでいる」であること
・「طائر」の語根が「طير」であること
・「طائر」と語根が同じ動詞に「طار」(「飛ぶ」)があること
・「طائر」が「طائر」の能動分詞であること
(活用形が記されており具体的な活用も表になっています)

がすぐに調べられました。

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なお母音記号は辞書にあるとおりつけてあります(「パスポート初級アラビア語辞典」では上の表にあるように語尾のダンマのタンウィーンまでつけてありました)

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