川淵三郎と腐ったミカン | ヴェルディの星

川淵三郎と腐ったミカン

東京五輪組織委員会会長の後任は川淵三郎で決まり、のはずが一転、白紙に。菅と森が実は仲が悪いと言うのが真相?
ここまで報道されて梯子外すとは失礼な話だと思う反面、なんかどこかで見たようなデジャブ感が。ああそうだ、川淵自身が梯子外したネルシーニョ事件だな、「腐ったミカン」の…。

若い人にはわからない事件かも知れませんが、その昔(1995年)、JFAは代表強化委員会が推挙したヴェルディ監督(当時)のネルシーニョに日本代表監督就任オファーを出し内諾をもらいました。後は詳細を摘めるだけ、と言う時いきなり長沼健JFA会長(当時)が加茂周監督の留任を発表。梯子を外されたネルシーニョは「協会の内部にはナガヌマとカワブチと言う腐ったミカンがある」と激怒。

加茂は長沼の高校の後輩だから代表監督を継続させたかった、これ以上読売にデカイ顔させたくないからと古河閥の長沼と川淵が結託してネルシーニョを外した、などと当時言われました。
長沼は「フランスW杯に出れなければ私が辞任する」とタンカ切りましたが、肝心の選手は「そう言う問題じゃない!」と激怒。代表強化委員会の加藤久も呆れて辞職してしまいました。

その後の日本代表も大苦戦で加茂監督解任。結果的に後任の岡田武監督で「ジョホールバルの歓喜」でフランス大会に出場出来ましたが、これ出れなければ2002年の日本は史上初の「W杯出場経験の無い開催国」と言う不名誉な事態になる所でした。長沼は辞めずにすんだがな…。

一番迷惑被ったのはヴェルディ。95年2nd.ステージ優勝直後の出来事でしたが、思いっきりモチベーション下げられたヴェルディはその後3連敗でシーズンを終えます。そしてチャンピオンシップもマリノスに連敗して年間王座を逃す。ラモス曰く「サッカーどころではない状態」だったと。以来ヴェルディはリーク優勝から20年以上見放されることに…。
ネルシーニョのモチベーションは翌年も回復せずシーズン序盤て辞任することに。

因果応報と言うかな。26年前のことが自分に却って来たと言えなくもないですね?川淵さん。
本当に東京五輪どうなるのかねえ、もう無理だと思うけど。