本山哲、引退 | ヴェルディの星

本山哲、引退

長く日産ワークスドライバーを務めていた、レーシングドライバーの本山哲(さとし)の引退が今日いきなり発表されました。お疲れ様でした。

 

今日は日産自動車の今シーズン体制発表会(横浜のグローバル本社にて)。そこでいきなりの発表でした。何の前触れもなく。

 

今後は日産のエグゼブティブアドバイザーに就任するそうです。

国内トップフォーミュラ4回のチャンピオン、GT3回のチャンピオン。

 

カートから1990年F3にステップアップ。伸び悩んでたところ鈴木亜久里に見出され1996年スーパーアグリからトップフォーミュラデビュー、そして日産ワークス入り。しかしその年のインターTECで中子修にはじき出された報復で待ち伏せし体当たりと言うとんでもない暴挙を。永久追放とされても文句言えなかったが出場停止で済みました。

 

その後は反省したか順調にキャリアを重ねトップドライバーに。「日産の顔」として活躍します。F1へのチャンスは中々無く、一時ジョーダンのテストドライバーを勤めるまでになったがレギュラーシートはついに獲得できず。あと10年、いや5年早く生まれていれば…。

 

ル・マン24時間は1998年日産R390GT1で初出場、10位完走。翌99年も日産ワークスからR391で参戦(リタイヤ)。その後日産が撤退したため中々ル・マンに出るチャンスは無し。2012年デルタウィング、2014年日産ZEOD-RCで参戦もリタイヤ。2015年は日産ワークスが復帰するもドライバーに選ばれず。日産はこの年だけでまた撤退したため、本山にチャンスは来ませんでした。

 

日産ZEOD-RC

 

バブルのころに活躍できればF1やル・マンにチャンスもあったろうに残念でした。本山選手お疲れ様でした。

 

そして日産よ、敗者のままでいいのか?ル・マンにチャレンジして勝っていない日本のメーカーは日産だけです。