こんにちは
今日はいつもと趣向を変えて車の話です。
私自身の備忘録として記載する内容ですが、これからホイールのリバレルを考えている方の参考になれば幸いです。
今まで15年以上履いていたこのホイール。
何度も別のホイールに履き替えようと考えていたのですが…
欲しいホイールが全く出てこない
この見た目に似合う(かつ理想とするサイズの)ホイールが、どうしても見つかりません
↓
私がまだ会社員だった5年前の話です。(昨年退職して現在は自営業です。)
欲しいホイールが無いなら、作ってしまえば良いのでは?
デザイン的には、これを超えるホイールに出会えそうに無い。
このホイールを元にサイズ変更(リバレル)することを思いつきましたが、このホイール自体が結構レアなサイズなので、できれば手元に残したい。
そう思い、オークションサイトで同じホイールを探し続けましたが、高額で落札されるため購入することができないまま5年…
身代わりのホールを探すのを諦め
今履いているホイールをドナーにすることにしました。
とりあえず、代わりに履けるホイールをオークションサイトで落札し、タイヤを組み替えて乗ることに。
仮の姿とは言え、やはり乗るのに恥ずかしくない程度の見た目にしました。
ホイールインセットの計算
今回最も苦労したのが、ホイールサイズの計算です。
リム幅とインセット(以前はオフセットと呼ばれていました)をどうすれば、希望する見た目で履くことができるのか?
車種ごとに足回りのサイズは決まっていて、それに合わせたホイールのサイズを計算しなければなりません。
ですが、ホイールを外したところで、車体を正確に実測できる機器など持ち合わせている筈もなく…
そういう正攻法で攻めるのは無理と判断しました。
現状比で計算する
そこで考えたのが、今履いている状態から計算する方法です。
今履いているホイールのサイズ(リム幅とインセット)を元に、そこからどれだけ変化させるべきなのか?
これを計算することで希望のサイズを割り出します。
現状問題が無くても、サイズ変更で履けなくなる可能性
サイズ変更のリスクは、ホイールの内側にあります。
外側は「ホイールハウスからはみ出さなければ良い」だけですが、内側は「ブレーキキャリパーに干渉するリスク」が伴うからです。
参考にしたもの
まずは現状比でどうしたいのか?を決めます。
ホイールのインセット計算は下記のサイトを参考にしました。
ホイールオフセット計算(インセット計算) (fancy-craft.firebaseapp.com)
R31スカイラインのことは、世界中どこを探してもこの人より詳しい人はいない。
ホイールオフセットの話 | ⚡シバタイヤ⚡ (ameblo.jp)
そして、仮に履いているホイールのサイズとスペーサーの使用状況です。
(仮のホイール)
9J+22(4本通し)※デザイン的に+22よりもリム付近のみが内側に厳しいもので、元のホイールの方が安全マージンは多い
フロント+11mmのスペーサー ※スペーサーなしだとキャリパーに干渉する
リア+15mmのスペーサー ※スペーサーなしだとエアバルブに干渉する
暫定の仕様
(外側)
フロントは少し余裕があるので現状より外に出したい
リアは車検時に引っ掛かる可能性があるので僅かに内側に入れたい
(内側)
リアに入れている15mmのスペーサーを抜きたい
⇒フロントに使う2本は増幅のリスクが大きいため8.5jで据え置く(スペーサーで外側に出す)
⇒リアに使う2本はキャリパーまでの余裕があるため9jに拡幅する(※+0.5j分はアウトリムに振り、深リム仕様とする)
※リアの15mmスペーサーを抜いて+0.5j(12.7mm)ならアウトリムが2.3mm内側に入る計算
リバレル業者の選定
ネット上でリバレル業者を探すと、九州、富山、北海道の業者がヒットしました。
富山は複数の業者が存在しますが、どこも小規模な感じです。
リバレル実績が多いのは九州と北海道。
掲載された施工例を見ながら、最終的に北海道の小樽ラヂエーター工業様に決めました。
ホイール修理・修正・補修・塗装のアルミホイールリペアサービス (otaru-radiator.com)
何より施工例の多さですね。
かなりテクニカルな加工も手掛けているようです。
そして全国からひっきりなしに引き合いがあるようで、納期がヤバいことになっています(笑)
これは信用して間違いなさそうです
ホイールリバレルの注文
こちらの業者様とのやり取りは、すべてLINEで行うことになります。
どんな細かな作業内容であっても、丁寧に対応して頂けました。
今回フロントはサイズ変更なしですが、リア側のアウトリムに合わせてリバレルする必要があります。
アウトリムのみ交換するのか、インリムも一緒に交換するのかで価格は変わります。
インリムを残す場合、パーツ代はアウトリムのみですが、元のホイールからインリムを移植する工賃が加算されるため、劇的に安くなる訳ではありません。
元のリムを手元に残す(いざとなれば元のサイズに戻せる)ので、私はインリムとアウトリムを全て交換することにしました。
ほかにアウトリムの仕上げ、インリムの仕上げ、ディスクの塗装、ピアスボルトの仕上げ、クリアー塗装の有無など、細かな仕様を決めて伝えます。
実際の工程
小樽ラヂエーター工業様に詳細な工程を掲載して頂きました
トミーカイラ17インチをパールホワイト系塗装+リム交換リバレル|アルミホイール修理/補修/塗装 アルミホイールリペアーサービス|do-blog(ドゥブログ)
交換用リバレルリムは全て海外製ですので、注文から入荷までに時間が掛かるようです。
今回、運良く2ヶ月程度で入荷しましたが、半年以上かかるケースもあるとのことでした。
カーショーへの出展などを考えている方は、かなり前から準備しておかないと間に合わない可能性がありますので注意が必要です。
仕上がり
納品されたリバレル後のホイールです。
R31HOUSE様で話題のシバタイヤを組んで頂きました。
このタイヤを履くつもりでしたので、できるだけ似合うようにイメージしてホイールをリバレルしました。
イメージどおりです。
リアを9Jにサイズ変更したのが効いてますね。
フロントも良い感じ。
やはりリバレルして良かったです
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました