虎太郎が (涙) そして奇跡が | Life ~ 凛 ~

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保護犬カフェ(印西店)~千葉 ペット博~保護犬カフェ(寺田町店)⁡

保護犬から愛犬へ
無感情 無表情から少しずつ感情が芽生える様子を綴っていきます



伊豆旅行の最後にとんでもないことをやってしまった

長くなります。


私の不注意
私の責任


虎太郎を抱き上げようとした瞬間

たれ下がったリードが引っ掛かり
首が引っ張られる形になり
頭から落下

コンクリートに頭を叩きつけられ

グチャ   と音がした

きゃんきゃんきゃん
微かな声で 3度鳴いた


首は回転し 体は硬直
どんな形で抱いてあげたらいいのかさえもわからない程つっぱねている
口からはよだれが溢れでる

あの音は頭蓋骨が割れた音なのか


私の服に血がついている
頭からの出血なのか
耳からなのか 
虎太郎を動かすことも出来ない

父さんの怒涛の声だけが響く

とんでもないことをやらかしてしまった
私が虎太郎の命をうばってしまうのか
けれど 現実は
多分  数時間の命だろう と覚悟する


掛かり付けに電話
受付の人に状況を話すと担当獣医が電話口に出てくれた
詳しく状況説明
先生からの問いに細かく状態を話す
すぐに連れて来て下さい
それが 今 静岡なんです
ちょうど今 富士山の横を通過しています

とにかく病院へ連れて行って下さい

脳震盪だとすれば
時間と共に少しずつ回復の兆しが見えてきますが.......
細かな指示をもらえた

ありがとうございました。と電話を切る

何処の病院へ行けばいいのか
何処を目指せばいいのか


虎太郎 知らない病院へ行く?

虎太郎の瞼が微かに動いた

愛ちゃんに会いたい
愛ちゃんに早く抱っこしてもらいたい?

閉じていた目が開いた

その瞬間 決めた

私達が出来ること
この微かな息でも
愛ちゃんに会わせてあげたい
愛ちゃんの腕の中で眠らせてあげたい

何が起ころうとも
最後は愛ちゃんの腕の中だ

自宅までは400km
父さんに任すしかない

ただ ただ虎太郎を抱き

愛ちゃんと
クロムとダニーに会おうね
そればかり言い続けた

転落したのは 2時40分

2時間後 少し首が動いた
その1時間後 ピーンと伸ばしていた足の力がゆるいだ


助かる!絶対に助かる
そう確信した

ぐったりする虎太郎はこんなにも小さかったのだと改めて実感する

色々な事が走馬灯のように蘇る

Rukiが亡くなった時 虎太郎が慰めてくれたこと
虎太郎がいなかったら
絶対に立ち直れなかった

私は虎太郎に助けられていた

凛が家族となり
私は凛だけを大切にしすぎた

自宅まで30分後には到着できる頃
愛ちゃんに電話を入れた
声を聞いたら涙が溢れた
虎太郎がダメかもしれない
涙ながらに説明した

何も言わず 一言
わかった   と

家に着いて 玄関前で愛ちゃんが待っていた

私から愛ちゃんの腕の中へ
虎太郎を渡すことが出来た

愛ちゃんが必死で声をかける
虎太郎 虎太郎 

愛ちゃんの顔をじーーと見て
虎太郎が動いた

そのまま愛ちゃんのお部屋へ

1時間後
よろめきながら立つ虎太郎

奇跡がおきた

愛ちゃん会いたいと願った虎太郎が生き返った



愛ちゃんと共に病院へ


検査をして
後遺症として手足に麻痺が残るかもしれないけれど

生きています



時間が過ぎる程に思い出したら震えます
死ななくてよかった
本当によかった

垂れ下がったリードの持ち手部分の輪
気を付けなくては。


今はただひたすら虎太郎の様子を見ています
コメント閉じてすみません