【5+】
前作の主人公よりも主人公の人間臭さ、駄目さ加減がリアルに伝わってきていい。
ヒーローの苦悩ではなく、一人の17歳の少年の苦悩が。
そしてこの映画は音楽が効果的に使われいて、かなり良かった。
(少し音が多い気もするけど)
「ヒーローとは悪を倒すためのものではなく、人々を守るためにいるもの」
ということが、2つのシーンで表現されていたように思う。
一つは、橋の上でリザードが車を襲って去って行ったときにスパイダーマンは彼を追わずに、残された人々を救う判断をしたこと。
(これは彼の意思での行動ということがはっきりと表現されている)
もう一つは、ラストのリザードとの決闘シーン。
普通ならヒーローが悪にとどめを刺すものであるが、その立場を警官にゆずり、自分は街を守るために機械を止めに行ったこと。
(これは彼の直接的な意思ではなく製作者の意思だと思う)
なんにせよ、今回のスパイダーマンは
・音良し
・映像良し
・ストーリー良し
・原作に忠実
ということでかなり満足のいく作品だった。
続編も来年公開らしいので、こちらもダラダラ続くこと無くスマートに終わらせてほしい。