つきのふね【5-】物語全体はふわふわしていて掴みどころがないというか、10代の危うい感じが出ていて私もフワフワしながら読み進んでいた(誰しもが現在の状況から逃げたがり、見えない何かに追いすがりたくなる、そんなフワフワ感。自分はいったい何のために生きているのだろう、というそんな不安定感。)自分のために生きていたならば、いつかは壊れてしまう人は自分以外の誰か、何か尊いもののために生きているわたしにとって尊いものってなんだろうか“ぼくわちいさいけどとうといですか。ぼくはとうといものですか?”