これは人によっては
あんまりにも衝撃が強いから
話をするのはやめておこうと思っていたけど、
子育てで追い詰められている人が多いから
話すことにしたわ。
悲しい幽霊の話なんて腐るほど視て
(追体験して)いる私でも
正直言って気分が悪くなった話やから
キツイと思うわ。
自己責任、自己判断で読んでな。
あ、これを読んで冥福を祈ろうとか、
どこかのお寺さんに行って手を合わせようと
することは絶対にしたらあかんで~!
なんでかと言うと寄ってくるでな~。
ほなら、いくで~。
♧♧♧♧/♧♧♧/♧♧♧
もう何十年前かな~?
いつだったか忘れたが、
その幽霊に会ったのは冷たい雨が降る夜
だったのは覚えている。
傘を差して家に帰っている途中、
その幽霊に出会った。
雨の中、
その幽霊は傘も差さずにずぶ濡れになりながら
俯いて腕の中にいる「何か」をみていた。
一目で
「人間ではないな」
と思って身構えたけど、
彼女には敵意や怨念などは感じられなかった。
悲しみだけがそこにはあった。
雫「こんばんは。どうかされたのですか?」
幽霊「私は死んだのでしょうか?」
深い悲しみのこもった声だった。
雫「はい、死んでいますね」
幽霊「そうですよね・・・・この子だけはなんとか助けたかったのに」
雫「何があった?」
他人がみたら降り続く雨の中、
道の真ん中に立つ男性なんてさぞかし
奇妙だと思うが気にならなかった。
というより、
話の内容があまりに衝撃的すぎて
気にする余裕がなかったと言うのが
正解かもしれない。
幽霊「私の夫は最悪です。
朝から博打、女を買いあさり、酒を飲んで私に暴力を振るいました。
あまりに酷かったので母や夫の母に泣きつきましたが『男はそういうもの。耐えるしかない』『気持ちは分かるけど、あなたは〇〇家(〇〇は意味不明な言葉)の嫁なのだから夫に尽くすのは当たり前です』と言われました。
この子が私のお腹の中にいることが分かった途端、あの人は私に興味がなくなったとばかりに女を家に連れ込むようになりました」
雫「大変だったね」
幽霊「一番許せなかったのは私が産気づいて運ばれても気にせず、女と共に嘲うかのように見ていました」
雫「そうなんだ」
幽霊「難産でしたが幸いこの子を産むことができました。
それなのにあの人は私とこの子を見捨てました」
雫「何があった?」
幽霊「この子を護りたいという一心で私は必死に抵抗しました。
けど、あの人は医者を言い含めて里子に出しました」
雫「そう」
幽霊「その後、私はこの子が死んだことを知りました。
義理の母がそれを知らせてきました」
雫「それで泣いていたのか?」
幽霊「私はそれが原因で何も食べられなくなりました。
けど、あの人は『いつまでも寝ているな!子供なんてまた作れば良い!』と無理やり私を犯そうとしました」
雫「キツいね」
幽霊「お願いです!なんとかこの子だけは、この子だけは」
雫「死んだ者を戻すことはできない」
幽霊「分かっています。でも、どうか」
雫「どうか?」
幽霊「この子だけは成仏させて下さい!」
雫「(旦那を)殺したな?」
幽霊「はい」
雫「悪霊となった者の末路は知っているのだろう?それでも許せなかったか?」
幽霊「この子だけは生きて欲しかった!」
その後、泣き喚いていました。
雫「最後に何か言いたいことは?」
幽霊「私はこの子を育てることはできませんでした。
私のようにはならないで欲しい!
子供は何があっても生かして欲しい!
殺さないで!」
雫「別れだ。
この子は地蔵菩薩に預ける。
あなたは閻魔の裁きを受けることになる」
幽霊「構いません」
雫「最後に抱いてやりな。
どうなるか分からないが母のぬくもりを知らないのでは悲しすぎるだろうよ」
幽霊「守れなくてゴメンね」
ギュッと抱き締めたあと、
彼女は旅立ちました。
♧♧♧/♧♧♧/♧♧
子育てをしていると色々と思い詰めてしまう
こともあるでしょうが、
普通よりも発達が遅くてもその子の気質や
持って生まれたものも違います。
この幽霊が語ったように
「育てられなかった」
のでは話になりませんし、
『緩やかな自殺』
をして誰かを恨んでも話になりません。
人は人、
私は私、
子供には子供の成長スピードがあるから
他の人とは比べない。
毎日ご飯を食べさせて、
病気になっても死なさなければ良い。
怪我をするのは当たり前。
小さな怪我をすることで危険な場所や
怖いこと、
危ないことがわかればそれで良い。
なにより善悪の区別がついて、
犯罪者にならないように育てることが
一番大切だと思います。
雫
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