破壊と創造 Part2 | ほくろから毛が生えてますが、何か?

破壊と創造 Part2



バチッ








と、目が覚めると


テレビではレアルTVがやっていた。


近年レアル・マドリードは低迷を続けていたが


今季も苦戦を強いられていた。


そこでアルゼンチンからガゴという選手を獲得し、


TVでは彼の特集が組まれていた。

英語なので詳しくはわからなかったが、

どうやら彼にはサッカー選手に求められる3つの要素、

テクニック、戦術眼、敏捷性が備わっているらしい。



そこまで観てようやく理解した。





ああ、俺寝てたんだ。





バスの長旅のあと、ゲストハウスに着くなりテレビをつけたまま


寝てしまってたわけだが(創造と破壊 を参照)、


目が覚めると妙に私の頭はクリアだった。


時計を見ると3時。

ちょうど4時間半寝た計算となる。


ビバ、レム睡眠。



速効でシャワーを浴びた。



目標があれば人は人らしくなる。


目標から逆算して、やるべきことが明確になる。


やるべきことをやった達成感が人を人たらしめる。



『暴力的な感動』




これを体験したいという、


欲望といっても差支えないほどの好奇心に、


私の精神と肉体は支配されていた。



ガイドブック片手に街に飛び出す。


全く知らない街をガイドブック片手に歩き倒す。


こんなに男のロマンをかき立てることが他にあるだろうか。



ツアー会社でジャングル体験ツアーの手配をしてもらう。


明日の早朝出発。


とうとうここまできた。



ツアー会社を後にした私は、


まだ晩飯までには時間があったので


チェンマイの街を歩いてみて回ることにした。



そして歩きながら考えた。




果たして、


暴力的なまでの感動とは、何か?



感動巨編。


感動のラブ・ストーリー。


感動の大スペクタクル。


現代は感動であふれてる。


そこにもかしこにも感動感動。


みんなが感動したいと思ってる。



でも、ほんとに感動したことってあるだろうか。



その辺に転がってる誰でも気軽に入手できるような、安い感動で満足か?


それでほんとうに魂が揺さぶられるのか?




そのとき私は今まで何に感動しただろうか、と考えた。



バスケやってるときは度々感動に襲われた。


魂を揺さぶられた。


特に大学の時に1次リーグを勝ち抜いたときは感動した。



サッカーのW杯を生で観戦したときも、


魂を揺さぶられた。


試合前の国歌を唄った時には、


全身に電流が流れて、


大声で叫ばないと立ってられない状況だった。


正直にいうと泣き崩れそうになった。





それを今回のトレッキングツアーでも味わえるのだろうか。


魂揺さぶられるんかいな。


それとも、もっと別の感動なのか。






なーんて考えてると、


いい加減おなかも空いてきたんで、


飯屋に入ることに!





そこでこの、





和食     ザ・和食 : さんまの塩焼きを食った。







日本人に生まれたよかったなと、感動した。





見事に魂を揺さぶられた、


どーも、僕でした。