こんにちは
OLIVEです
今回はヨーロッパ乗り鉄旅のPART3
前回はパディントンに戻ってきたところまででしたね
今回は3日目、いよいよ国境を越え、ヨーロッパ大陸へ向かいます
3日目の出発地はロンドンのセント・パンクラス駅

レンガ造りの立派な駅です
駅名の下にも小さくかいてありますが、正式名称はセント・パンクラス・インターナショナル
国際列車が発着する駅なのでこういう名称となっています
ここから乗るその国際列車は…

Eurostar(ユーロスター)

イギリスのロンドンからドーバー海峡にある海底トンネル、チャネルトンネルを渡りフランスのパリやベルギーのブリュッセルを結ぶ国際高速列車です
日本でも抜群の知名度を誇る世界を代表する高速列車の1つですね
ヨーロッパの鉄道の魅力の1つはやはり高速列車なので、今回乗ることにしました
Eurostarは国際列車なので乗るには出入国手続きが必要です手続きは発車30分前ぐらいまでに終わらせる必要があり、混雑時は並ぶこともあるので、発車の75分前に駅に行くことが推奨されています
今回は70分前に行きましたが、朝早いこともあり、出入国手続きはスムーズに終わりました
手続き後は待合室で列車を待ちます

出発の約20分前に発車番線がアナウンスされるのでそれまでは下で待つことになります
Eurostarといえばパリ行きのイメージが強いですが、今回はまずベルギーに行くので、乗るのは7:04発のEurostar 9110 ブリュッセル行き

日本風に言うならユーロスター9110号という感じですね
Eurostarの列車番号は基本的に9000番台が使用されています
日本では9000番台は臨時列車の番号なので新鮮ですね
行き先の下に黄色の字で書かれているLille Europeは停車駅で、Eurostar 9110は途中フランスのリール駅に停車します時間になったのでいよいよホームへ向かいます
ホームに上がったら、早速先頭部分へ向かいます
今回のEurostar 9110の旅は特別なものとなりました



初代Eurostar、Class 373/TGV TMST 3732200に乗れました


鋭いライト形状がかっこいいですね

Class 373は1994年のEurostarデビュー当時から走り続けている初代Eurostarです
フランス、イギリス、ベルギーの3か国の共同開発によって誕生しました
私もそうですが、EurostarといえばClass 373のイメージが強い方も多いと思います
現在は8編成がリニューアルされて塗装を変更し、最高時速300kmにちなんだEurostar e300という愛称でロンドン~ブリュッセル間を中心に活躍を続けています

塗装は変わりましたが、まさにこれぞEurostarという車両に乗れました


Class 373はイギリスでの呼び名でフランスではTGV TMSTと呼ばれています

外観からも分かると思いますが、Class 373はフランスが誇る高速鉄道車両、TGVをベースとしており、様々な種類があるTGVの中でもTMST型に分類されています

チャネルトンネルがフランスではマンシェ(Manche)トンネルと呼ばれていることからマンシェトンネルを渡る超特急という意味のTrans-Manche Super Trainの頭文字を取りTMSTと名付けられました
そのため、Class 373はTGVファミリーでもあります
また、今回乗った3220は私と同い年でした


何か縁を感じます(笑)
実車に乗れてよかったです


Class 373はTGVファミリーなのでTGV同様、動力集中方式が採用されています


そのため、両先頭車は機関車となっており、迫力があります

先頭部です
乗務員扉には窓はなく取手も下の方についています

ブリュッセル方の機関車、3220の車番です
3200番代の車両はフランス側が所有している車両で、3220もSNCF(フランス国鉄)の車両です

パンタグラフです
シングルアームパンタですね
1両あたり2基搭載していますが片方のみ上げています

Class 373では機関車の隣の客車の機関車側の台車も動力台車となっています
そのため、客車ですが機器室もあります

客車間の連結面にはTGVではお馴染みの連接台車があります
Class 373は機関車2両と客車18両からなる20両編成ですが、連接構造のため1両あたりの長さが短く、編成長は393.48mと日本の新幹線よりは短くなっています

Coach 6、Coach 13はEurostar Caféとなっており、カウンターで飲み物や食べ物を買うことができます
号車番号はCoach A、B、C…とするのが基本のイギリスですが、様々な国に乗り入れる関係からかEurostarではCoach 1、2、3…となっています
また、20両編成ですが両端は機関車なので号車番号は1~18までとなっています
反対側までやってきました

実はClass 373は機関車+客車9両の編成が2本合わさって1本の編成を作っています
これはチャネルトンネル内で非常事態があった際に乗客を片側の編成に避難させて脱出するためで、チャネルトンネルを走行する車両ならではの方式です
基本的に連番の編成とセットを組んでいるため、3220は3219とセットを組んでいます

3219です
20両編成は圧巻ですね
2本合わせた編成番号もあるようで3220/19のセットはF9と名付けられています


それでは乗車します



今回乗るのはCoach 8



日本とは違い、回転機能はないので向い合わせのタイプや通常のタイプなど様々な席があります
Eurostarの会員になって予約すれば座席表を見て座席はいつでも変更できるので、今回は向い合わせの席を取りましたが、朝早い列車だったからかファーストクラスはガラガラで、アテンダントの方が空いている他の席も使っていいと言ってくれました(笑)
リクライニングは座面スライド式で快適でした

中央のテーブルは展開することができます

ファーストクラスは読書灯も備わっていました

点灯させるとこんな感じです
列車はセント・パンクラス駅を発車すると2007年にできたイギリス初の高速新線、HS1を飛ばしていきます
動力集中方式のため、乗り心地はとてもよかったです

Class 373/TGV TMST 3220/19、F9のカププラ


自作です
先頭部の再現に力をいれました


実車に一緒に乗れてよかったです


そして列車はチャネルトンネルに入りました
チャネルトンネルは青函トンネルなどと同じ海底トンネルでイギリスとフランスの間にあるドーバー海峡を越え、国境を繋いでいます
海底部分の長さは青函トンネルよりも長い37kmで世界最長です
チャネルトンネルを抜けると列車はフランスの高速新線、LGV北線に乗り入れます

ここで、軽食も食べたのですがもうちょっと食べたかったので(笑)、Coach 6のEurostar Caféにも行きました


椅子はありませんが、買ったものは自分の席に持ち帰って食べることもできます
サンドイッチを食べましたが、温めてくれて美味しかったです
デッキには荷物置き場も多く設置されています

車両間のドアは手動で黄色でした

デッキにも案内表示があります

3220のカププラもヨーロッパ大陸に上陸です


外も明るくなってきました
列車はフランスのリールに停車、その後ベルギーの高速新線、HSL1に乗り入れベルギーの首都ブリュッセルへ向かいます

約2時間後の10:08(1時間の時差含む)、列車はゆっくりと終点、Brussels Midi/Zuid(ブリュッセル南)駅に到着しました



快適な車内で世界を代表する国際高速列車、Class 373 Eurostarの軽快な走りを満喫することができました


3220は私にとって特別な思い入れのある車両となりました


今回はここまでです
3220に乗れてよかったです


次回はブリュッセルからスタート
ではまた


OLIVE





