こんにちは

OLIVEです

間はあきましたが、その分内容を濃い目でいきます(笑)
先日、鉄道旅行に行ってきました

行き先は…ヨーロッパ

私自身ヨーロッパに行くのは2度目ですが、海外の鉄道旅をブログに書くのは初

今までにない旅行記になると思います

今回行ったのはイギリス、ベルギー、フランスの3か国

ただ、現地滞在日数はわずか4日

結構な強行スケジュールです(笑)
短い日数でしたが、現地の鉄道を満喫することができました

前置きはこれくらいにして早速書いていきたいと思います

まず初日は、イギリスのロンドンからスタート

イギリスは初めて行く国です

パディントン駅から今回の旅の最初の列車として乗るのは今回の旅の最大の目的となる列車


Class 57 57603、Tintagel Castle牽引のNight Riviera Sleeper(ナイト・リビエラ)に乗ります





やっぱりディーゼル機関車牽引の寝台列車は最高ですね

ついに海外の寝台列車に乗れました

Night Riviera SleeperはGreat Western Railway(GWR)が運転する寝台列車です

イギリス国内では現在走っている寝台列車は2本のみで、その内の1本がNight Riviera Sleeperです

ロンドンのパディントン駅から出発し、グレートウエスタン本線を始めとした様々な路線を走り、イギリス西部にあるコーンウォール地方へ向かい、最終的にコーニッシュ本線を走り、イギリス最南端の駅、ペンザンス駅まで走ります

所要時間はパディントン発が23:45、ペンザンス着が翌7:50と寝台列車としては短めで、昔ながらの寝台列車のような雰囲気です

車両はディーゼル機関車のClass 57がMark 3客車を牽引する王道の機関車+客車方式の寝台列車で、機関車のClass 57はNight Riviera Sleeper牽引専用機が4杯用意されており、それぞれの車両に城の名前が愛称としてつけられています



こうした懐かしの機関車牽引の寝台列車の旅を楽しむことができるのが魅力であり、Night Riviera Sleeperに乗りたいと思ったことが今回の旅のきっかけであり、最大の目的となりました

牽引機のClass 57はイギリスの本線用ディーゼル機関車では最多の製造数を誇るClass 47の改造車で国鉄形ディーゼル機関車です

日本でいうDD51に近い存在かもしれません

Night Riviera Sleeper専用機の4杯は愛称以外にもそれぞれ細かい違いがあり、牽引機はNight Riviera Sleeper乗車の楽しみの1つです

今回の牽引機は57603号機






つけられた愛称はコーンウォール地方にある城、Tintagel Castle

銘板にはClass 57 Night Rivieraの表記やClass 57とMark 3客車のシルエットも描かれています


側面にはナンバープレートも取り付けられています


側面で一際目立つのがGWRのロゴマーク

現在のGWRはFirst Groupが運営をしているのですが、イギリス国鉄ができる前にロンドンとイギリス南西部を結んでいた鉄道会社、Great Western Railwayの名にちなんでGWRを名乗っています

車体の濃緑色もGreat Western Railway伝統の色が由来となっています


明かり取りの窓は片側2か所と少なめです

最高時速は95mph、約時速153kmです

日本の機関車に比べるとかなり速いですね


1エンド表記も発見

ここら辺は日本と同じですね


自作のClass 57 57603、Tintagel CastleのBトレとツーショット





いいツーショットが撮れました

続いて客車はMark 3客車

国鉄時代に大量に製造されたイギリスを代表する客車の1つです

Night Riviera Sleeperは基本的に座席車2両+ラウンジカー+個室寝台車4両の7両編成で運転されます

多客時等にはもっと長い編成になることもあるようですが、乗車日の編成も7両編成でした


私が乗るのは個室寝台車のCoach E(E号車)

イギリスでは日本と違い、1号車、2号車…ではなく、Coach A、Coach B…と数えるようです

初めての発見が多く面白かったです


車番は10594でした


車体はGWRの濃緑色に銀帯というデザイン

帯の下にはGreat Western Railway Night Rivieraの表記とKoskador Ruvyer an Nos Hyns Horn Meur a'n Westという見慣れない言語の表記がありました

どうやら後者はCornish(コーンウォール語)というコーンウォール地方で話されてきた言語で現在保存を目指している少数言語のようです

そのため、ロンドンとコーンウォール地方を結ぶNight Riviera Sleeperの車体にも表記があるのかもしれませんね


客車にもGWRのロゴマークがあります

編成の最後尾には別のClass 57が連結されています


パディントン駅は頭端式の駅で機回しができません

そのため、進行方向と反対側には入線用のClass 57が連結されています

入線用は牽引機とは別のNight Riviera Sleeper専用機が担当することが多いようですが、乗車日は専用機ではないClass 57/3、57312が担当していました

色も青色がベースで前面部に格納式の連結器があり、印象が全然違いますが、57312も一応GWRの釜らしいです

入線用の機関車は切り離されて、Night Riviera Sleeperとしての走行時は牽引機の57603のみが客車に連結されています

再び客車に戻ります


Coach D~Gの4両が個室寝台車で車内は同じ部屋がたくさんある構造ですが、Coach Dのみ車椅子対応の部屋があります


Coach Cはラウンジカー

所要時間短めの列車ですがバーもあり、お酒も楽しめます


Coach A、Bは座席車です

Coach Bは優先席があります

優等列車に優先席があるのは日本ではあまり見られない風景ですね


Coach Aは自転車を載せることができます

機関車と客車の連結面です


連結器は日本のものとはだいぶ違いますね


Night Riviera Sleeper専用機の中でもライト周りが黒で両エンドとも前面中央にGWRの表記があるのが57603特有の仕様です


濃緑色の車体がかっこいいですね

国鉄形感のある顔付きも魅力的です

乗車できるようになるまでまだ時間があるのでパディントン駅のファーストクラスラウンジに行きます

ファーストクラスラウンジはファーストクラスのチケットを持っている乗客のみ利用できますが、Night Riviera Sleeperの個室チケットを持っている乗客も利用できます

場所もNight Riviera Sleeperが発着する1番線ホームにあるので便利です


ラウンジ内にはフルーツやお菓子などの食べ物や…

各種飲み物が完備されており、出発前にくつろぐことができます

22時30分頃、ドアが開き、乗車できるようになりました


日本の寝台列車の個室車の通路と同じですね

懐かしさとワクワクが入り交じります

そして私が今回泊まる部屋がここです






Coach EのCabin





通常1人用の部屋ですが今回は2人で利用するので補助ベッドを使用しています

構造は日本の寝台列車のシングルデラックスとほぼ同じです

なのでNight Riviera Sleeperに乗るのは初めてですが、新鮮さより懐かしさの方が強いという不思議な感覚ですね

Coach D~Gの個室車の個室は全てこれと同じCabin1種類のみで、日本でいうと座席かA個室のシングルデラックスの2択というとても極端な車内構成となっています(笑)
客車自体は国鉄時代に造られた車両ですが、リニューアルされているので部屋はとても綺麗でした

乗車するとすぐに車掌さんが検札に来て、とても丁寧に部屋の説明をしてくれました

また、翌日の朝食の内容と時間も決めて伝えます


テーブルの上には石鹸とカードキーが置かれていました


タオルの上にもカードが置かれています


シングルデラックスと同じ構造なのでテーブルを開くと中は洗面台になっています

お湯も出すことができ、便利でした

さて、発車時刻が近づいて来たので再び機関車の方へ行くと、ヘッドライトが点灯しました






夜の駅にヘッドライトを輝かせる57603の姿は正に寝台列車の勇姿です





ペンザンスまでよろしくと57603に挨拶を済ませ、自室に戻ります

いよいよNight Riviera Sleeperはパディントン駅を発車





機関車牽引列車らしい軽やかな走りが客室にいても伝わってきます

時間がもう0時近いため、発車後すぐにCoach Cのラウンジカーに向かいます


ラウンジカーにはボックス席やソファーなど様々なタイプの席があり、奥のバーで買った飲み物等を楽しむことができます

私もバーでコーンウォールのビールを買い、飲みました


57603のBトレと一緒に(笑)
ペンザンスより少し手前のセントオーステルという町のビールでした

美味しかったです

しばらくしたら自室に戻ります


車両に行き先表示器がないため、サボは紙を両面テープで内側からガラスに貼り付けたものを使用していました





Night Riviera Sleeperの表記や停車駅も書いてあります





寝台列車で寝るのはもったいないような気もしますが、「寝台」列車なので寝ないのももったいないような気がするという寝台列車に乗ると毎回直面する贅沢な悩みがあります(笑)
今回も考えた結果、辺りが真っ暗な間に3~4時間だけ寝るという結論に達しました

今回は上段のベッドを使います


入り口付近にあるボタンを押すと…

はしごになります


上段ベッドの高さにもテーブルがあります





ちゃんと枠もあり、立派な造りになっています



恒例の乗車は…

Class 57 57603、Tintagel Castle牽引のNight Riviera SleeperのBトレ





自作しました

計8両分だったので大変でしたが、なんとか完成させ、乗車させることができました


特に牽引機の57603のBトレはちょっとこだわって作ったのでお気に入りです
実車に乗車させることができてよかったです



そして朝になりました


綺麗な日の出です


ソファーの背もたれ部を引き出すとテーブルとして使用することができます

Cabinの乗客には朝食がついており、部屋まで届けてくれます


内容は3種類くらいから選ぶことができますが、私は紅茶とソーセージサンドにしました

紅茶はもちろん美味しく、ソーセージサンドも暖められており美味しかったです

朝食後は軽く車内を見ていきます


座席車はこんな感じ


乗車日は空いていて乗客は少なめでした

一番前まで到着

Mark 3客車の車端部は貫通扉が1枚あるだけなので…

その窓から牽引機のClass 57 57603、Tintagel Castleの力強い走りを見ることができました





やっぱりディーゼル機関車は最高です

今度は最後尾へ


最後尾では立ち見の疑似展望が見れました

昔のオハネフ25のようで懐かしかったです

寝台列車の楽しみを思い出させてくれる列車ですね

自室に戻り、景色を眺めていると海が見えてきました

もうすぐ終点のペンザンスに到着します



牽引機はもちろん、Class 57 57603、Tintagel Castle





全区間を単独で牽引してくれました





57603の最高の走りを満喫できました






線路はここで終わっています

イギリス鉄道の最南端の地に到達しました


機関車と寝台列車の魅力を楽しむことができたNight Riviera Sleeperの旅でした




