入り口の嘘配信に入った時点で、本当の自分を出す選択肢はなかった。それは誰かに求められたわけじゃなくて、自分でそう決めただけだ。本当には説明がいる。説明には理由がいる。理由には過去がいる。過去には痛みがある。だから本当は、入り口には向かない。代わりに私は、扱いやすい側の自分を差し出した。それが嘘だったと気づいたのは、ずっとあとになってからだ。