郵便局にいました。
場所は、知らないところ。
海なんか全然見えないのになぜか、海の近くだったようです。
ただ、大通りに面していて高い建物も近くにはなく、
夏の日差しで雲ひとつない青空のいい天気。
郵便局の中はすごく広くて、
ホテルのロビーのような、ぶっとい丸い柱がまばらにあって。
空間が広すぎて人もまばらに見えます。
私はとある柱の前に設置された、手紙を捨てるトレイが置いてあるところに
両親の離婚で生き別れになって、
手紙の行き来もいつしか途絶えた父親とのやりとりの、
開いた封筒だけをそこへ捨てに行ってたんですね。
どうやら手紙の中身は捨てられなかったらしい。
てか、そんなプライベートなものをトレイの上にどさっと置くて何…
よく見たら親父殿あての封書がたくさん、トレイに乗ってるのです。
え?
だれ??
封書の裏を見ると妹の名前が。
はい、ここで問題勃発。
妹?
現実の私には弟しかいません。
あら?
妹というのは、どうやら父親の2番目の奥さんとの間の娘さんらしいです。
ほぉほぉ
思わず、差出人妹になってる、捨てられた手紙を拾い集める私。
代わりに自分と父親とのやりとりの開いた封筒だけドサッとトレイに置き。
いや待て??
捨てられたものとはいえ、そのまま持ってったら窃盗やないのか、私?
捨てられた、妹から父親への手紙を10通近く全部拾ってギュッと胸に抱きしめて
気持ち的にはただ、妹の書いた手紙だー…て果てしなく切なくなってました。
こんな大事なもの、捨てたらあかーん!みたいな。
そこで我に返り
キョロキョロすると人はまばらにしかいないし、ぶっとい柱もまばらにしかないんだけど
柱の影になってて気づかなかったけれど
100mほど離れたところにホテルのロビーにありそうな、
対面に向き合ったちょっと豪華そうなソファに
妹とその母上と、弁護士?的なおじさんと。
向き合ってお話してるのは、郵便局の制服を着たおじさんたち。
はい?
なんで妹とその母上だと分かったんだ、私?
妹たちはこちらに背を向けて座っています。
顔もちゃんと見てないし。
てか、顔は知らないんだけど?
急いで背を向けて気づかれないように立つ私。
彼らはこちらを向いて移動してきました。
帰るみたいです。
そーっと背を向けたままやり過ごそうとするんだけど
こちらもなぜか、見つかっちゃいます。
名前を呼んできたのは、恐らく妹。
で、瞬間、本当にピストルの弾か、てくらいのスピードで走り出す私。
恐らく、弁護士さん?のおじさんが追いかけてきますが
ガン無視で走って、もう追いつけないだろう、てとこまで行って、
そこで目が覚めました。
はい、現実の私は異常に足が遅いです。
運動会はいつもビリでした。
夢の中っていくらでもスピード出せるし息も切れませんね。
いい感じ。
あさきゆめみしの世界なら。
夢の中に会いにきてくれないなんてツレないわ、みたいな歌を
平安貴族さま方はよく詠みやがるわけで、
その頃の常識では、夢に出てくる=相手が自分に会いたがってる、なんだよと
古文の先生が言ってた気がするなぁ…。
その時はなんて自分に都合のいい解釈なんだと思ったものさ。
へ?
名前も顔もよく知らない、親父殿の2番目の奥さんとのお子さん?
へ?
娘??
妹????
なぜ夢に?
まあ、現状、両親が子供の頃離婚してそのまま父親とは生き別れ。
あとは、どこでどーしてるのかよー知らん。
娘がいるらしいとはなんとなく知ってる程度。
別に会いたいわけでなし。
そして、だからといって今さら。
お互い顔もよー知らん妹に会いたいとも思わんし…。
変な夢でした。
なんなんだ。
私が特に会う気なし、てことは。
平安貴族さま風に言うと、相手が会いたいと思ってるから私の夢に出てきたと?
…。
んなわけなかろう
変な夢でした。
はい。