こんにちは

ツルカワです。

 

今日は展示のご紹介。

昨日で終わってしまったのですが

とても素敵な空間にお邪魔しました。

 

染色作家の

彩り irodoriさんによる展示。

その名も

「金魚の白昼夢」。

フライヤーには

「一人の男と一匹の金魚の物語を題材にした展示会」とあり

なにやら密やかなその文面に

ツルカワ、いつも以上にときめいて出かけました。

 

会場は調布の

手紙舎 2nd STORYさんの展示室トロワ。

そこにはいった途端、目に入った風景がこれです。

うわっ…!

 

 

窓からの光を背に飾られた浴衣。

紅いぼんぼりに照らされたそれは

一気に

見たものを物語のなかに引き込む迫力です。

そして傍らには金魚鉢も、そっと。

 

 

気が付けばもう

どっぷり、そのテーマの中に

溶け込んでい自分に気が付きます。

 

アクセサリーの

長いタッセルは金魚の尾ひれを

そのまま使ったような朱色に染められ

どこを見ても

胸をよぎるのです、ものがたりから飛び出た

一匹の金魚が。

 

 

我に返って

後ろを見れば

そこにはツルカワにはおなじみの

いままでの作品が目に入り

 

なんだか、安どのため息をついてしまった

ツルカワでしたが

それは自分の身も金魚鉢の中の

一匹の金魚になってしまうような気がしたからでした。

 

 

彩り irodoriさんは

数年前のデザフェスで作品を拝見し

ああ、素敵な作家さんがいるなあ…と思えど

そのときは作家名を失念して帰ってきてしまいましたが

 

次の年のHMJで「あ!あの作品だ!」と再会。

その時の喜びは何物にも代え難かいものでした。

 

 

 

その後めきめきと

染色作家として活躍の場をひろげた彩り irodoriさん。

 

でも、見るたびに最初作品を見た時の

胸の高まりを思い出し、さらに、ああ、この方の作るものをみたい、

と思うツルカワでしたが

 

このたびの展示は、この世には

現実のあれこれを忘れ、ただその美に浸る時間を

くれるものがあるのだ、と再認識するものでした。

 

 

ツルカワは彩り irodoriさんの創りだす

色彩が好きで

文様が好きで

たまらないのですが

そして何よりも、その素顔からは一見うかがい知れない

染色への情熱が好きで。

 

ハンドメイド、と表すよりもうその作業や姿勢は

立派な「職人」なんですけど

 

その原点にある

染色への一途な心は、すべてのものを作るひとに

共通し、改めて人間の可能性についてまで

想いを馳せてしまうのです。

 

 

 

いつかは彩り irodoriさんの浴衣を手に入れたい

いや、まず、日傘を手に入れたい、と考えるツルカワですが

 

いつも自分がそれにふさわしいか考えては

いや、まだまだだ、と手を引っ込めてしまう。

ツルカワには何人かそんな作家さんがおりますが

彩り irodoriさんはその一人です。

 

何を成したらツルカワは

彼女の浴衣なり日傘をお迎えするのか

明確な目標はないのですが

 

ああ、今の自分にはお迎えしていいな、と

いつか思う時が来たら

そのときはツルカワにとって

きっとなにかを果たした時なんでしょう。

 

それほどまでに

思えるもの、ひと、が居るたのしさ。

出逢えたよろこび。

噛みしれば噛みしめる程しあわせです。

 

今回の展示は終わってしまいましたが

ぜひ、彩り irodoriさんの作品、

拝見する機会ありましたらお見逃しなく。

 

ツルカワの深く暑苦しい想いまでいかずとも

きっと、感動すると思いますよ。

 

ツルカワでした。