こんにちは、R+house御殿場の鈴木です。

 

「お家の図面、その2」という事で、今回は『配置図(はいちず)』ついてお話をしたいと思います。

 

「お家の図面」第一弾の話はこちらを読んでください↓

 

 

さて、配置図とはご存じの方もいらっしゃると思いますが、建物と建物周辺を上から眺めた図面のことです。敷地のどの位置に建物があるのかを示し、敷地と建物の位置関係や人の導線や車の動きなども確認します。

 

こんな図面↓

 

配置図の記載されていることについて少しご説明をします。

 

・BM・・・ベンチマークの略称。敷地や建物の高さの基準レベル点を表しています。BMを基準(BM±0)に周囲の高低差を表し、高いところは+、低いところは-で表記していきます。このBMは、マンホールなどの工事中に絶対に動かないものを基準にしています。設計GL(グランドレベル)はBMを基準点に設定しています。

 

・設計GL(グランドレベル)・・・敷地に対して建物が完成した際の地盤面の高さになります。なので、家を建てる前の地盤面は現況GL(現況地盤)とよく言います。
例えば、BMより現況GLが低い地盤で、設計GLをBMより高い位置に設定すると、現況地盤と設計GLの間は盛土をして造成する、ということになります。

この高さ設定を間違えてしまうと、道路や隣地の雨水が敷地内に入ってく可能性があるので注意です!

また、建物完成後の外構工事(アプローチの計画など)にも関わってきますので、チェックしましょう。

 

・隣地境界線・・・土地と土地の境界を示す線のことです。敷地となる土地の四隅に打ち込まれた境界標や杭などをつないだ線が隣地境界線となっています。敷地に建物を建てる場合には、境界線から50cm以上離さなければいけないことになっています。

 

・3m、5m延焼ライン・・・…建物の隣の敷地や道路で火災が発生した際に、火が燃え移る可能性のある範囲を示しています。隣地境界線・道路中央から1階は3m、2階は5m以内が範囲になります。

 

・斜線制限・・・斜線制限については、道路斜線制限・北側斜線制限・隣地斜線制限とあります。簡単に言うと隣接する道路や建物に通風や彩光、日照の支障がでないように建物にかけられる高さの制限です。他にも、周辺の景観に圧迫感を与えないことを考慮する制限があります。これについてはまた詳しくお話ししようと思います。

 

・排水桝、雨水桝・・・家庭から出る汚水の排水管の接続箇所や排水管の合流地点、排水管の曲がりや排水勾配の変わる所、道路と敷地との境界付近に、排水設備の維持管理の為に設ける桝を排水桝と言います。

竪樋(たてどい)を経てからの雨水排水管の接続箇所や雨水管の合流地点、雨水管の曲がりや雨水勾配が変わる所、道路と敷地との境界付近に、雨水設備の維持管理の為に設ける桝を雨水桝と言います。

 

他にも、駐車スペースや室外機やエコキュートなどの設備位置、空き寸法なども記載されていますので、それぞれの広さや位置についても考えましょうビックリマーク

 

空き寸法でのチェックポイントは、隣地や道路との広さが狭いと工事中の足場を組むのに追加で費用が掛かったりしてしまう可能性もありますし、室外機などの位置も、正面などの場所だとおしゃれな外観も残念な感じになる可能性もありますので、是非確認してくださいねビックリマーク