私は ほぼ毎日 元義兄を思い出す![]()
元義兄…姉の離婚した元旦那。
姉が離婚したのは30年以上前だし、元義兄は 10年ほど前に亡くなっている。
姉と元義兄は、高校時代の同級生。
姉が25歳になった時に結婚したが、それまでも彼らは一緒に暮らしていたから
私も良く遊びに行き、一緒にご飯を食べたりした。
食事の準備を手伝っていると、毎回必ず 元義兄がキッチンに来て
「ご飯 混ぜた?」と聞く。
炊きあがってから15分経ったくらいに ご飯を混ぜないと美味しくなくなる…
それが理由らしい![]()
元義兄は1人っ子で、母親と二人暮らしだったみたいなので、
もしかしたら「ご飯炊き」は 子供の頃の役割りだったのかも知れない。
姉夫婦の婚姻期間は 結局2年間くらいで、離婚成立に至るまでには色々あったけれど、元義兄は 私を妹として可愛がってもくれたし、付き合いとしては長かったので、今でも兄のように感じている。
姉たちが離婚してからは 元義兄と会う機会もなく…
10年ほど前に、元義兄が病気で亡くなった事を知った。
ショックだった![]()
元義兄は、再婚相手の方との間に娘さんがいたらしい…
50代半ばでは 早すぎたよね![]()
元義兄の ちょっと照れたような笑顔を 良く覚えている。
要領の良さそうなフリをしていたけれど、もしかしたら生き方は不器用?だったんじゃないかな…と思う。
そんな元義兄の事を、私は毎日 お米が炊きあがって15分くらいすると
ご飯を混ぜながら思い出す。
「おニイ…そっちに行っちゃう前に 一度会いたかったよ」
数年間だったけど、お兄ちゃんでいてくれて ありがとねって 伝えたかった…