昨年(2023年)の夏前から 父の実家の「墓仕舞い」にとりかかって、今年の1月上旬に完了した。
墓仕舞いは父の遺志だったので バツイチで実家の姓を継ぐ姉が主になり、私は補助的な立ち位置で動いてきたけれど、完了までには色々あった。
先ずは お墓に眠る方々の人数。
お寺の控えでは「3柱」との事だったが、墓石除去と整地をお願いした業者さんから「お墓を開けたところ 8柱入ってました!」との報告![]()
おまけに「その内1柱は‶土葬の骨”かも知れません」と![]()
そもそも墓仕舞い後は、そのお寺の供養塔に合祀してもらう予定で、供養塔に入れてもらうにあたっては、お骨を「粉骨」しなければならない。
粉骨費用は、1柱につき約4万円。
合祀のお布施と粉骨費用が 各々8柱分となると、かなりの予算オーバー![]()
その上「土葬の骨」についてググったら、粉骨の前に 専門業者さんに洗浄と乾燥をしてもらってから「焼骨」する必要があるらしい![]()
焼骨について市役所に聞いてみたところ、通常無料だが 記録にもない‶身元不明の骨”なので「市民だったかが不明の為」有料になるとの事。
市役所で‟身元不明の骨”って言われるようなお骨を 私たちが勝手に焼骨したりして良いのだろうか…
だいたいお墓の構造上 土葬骨はお墓を立てる以前のもので、父の実家とは無縁の骨かも知れないわけで…
‟身元不明の骨”っていうワードが気になって、警察にも相談。
警察の方は「お寺の敷地内ではあるから 事件性は無いと思われるので(個人的な意見として)お寺に引き取ってもらえないか相談をしてみてはどうか」と。
ですよね…
ところが その後、土葬骨と思われた骨は 陶器の破片と共に掘り出されたことが判明。
それを お寺に伝えたところ、昔は お墓の中(カロートと言うらしい)が お骨でいっぱいになると、古い骨壺をカロートから出さずに 中で割って スペースを作ったりしたので、おそらく その骨は焼骨済みだろう…との見解。
ここで、やっと「土葬骨問題」が解決した。
しかし、残るは予想外の8柱問題…どうする…
粉骨無しで合祀してくれる先は無いのだろうか…と思い立ち検索。
ありました!しかも近くに!環境も良さそう![]()
そのお寺では、他のお寺からの改葬は断っておられるとの事だったが、父の遺志を叶えたい思いを理解してくださり、合祀を引受けて頂ける事となった![]()
しかも 合祀は1柱3万円(粉骨不要)…元のお寺での合祀の場合、祖父母の2柱だけでも 約70万円かかってしまうところだった。
このお寺の住職が仰るには「墓仕舞いは マスコミに踊らされているようなもので、本来不要。お墓を参る人が途絶えたり 連絡がとれなくなったところで お寺側が合祀にするのが普通だったんですよ」
なるほど…
今回の父の実家の墓仕舞いは 父の遺志だったからなぁ…。
実のところ 祖父母以外は誰なのかも判らないけれど、ご縁のある遺骨を一緒に合祀してもらえて善かった。
父と母のお骨は 現在手元供養している![]()
私と姉の気持ちが整ったところで、父の希望の「海洋散骨」をする予定。