先日のこと、春分の日の2日前。
長年抱えていた症状の
病名が分かりました。
次男を産んで約一年後、
左足首にしびれを感じたことから始まり、
気づけばそれが左手首に、
そして左手足全体に広がりました。
しびれているけど、動かすことには問題なく、
ただ、感覚が鈍くて力がうまく入らない。
時々症状は増し、左手足が重たく感じる。
当時、3週間ほど頭痛が続いていたこともあって、
診察を受けました。
そこでMRIやら、CTやら、血液検査やら、
色々検査しても原因は分からず。
オーストラリアは日本と医療制度が違うので、
まずは診療所で診察を受けたあと、
必要に応じて診療医から総合病院に
診断書を送り、
その後総合病院で専門医に
診てもらうことになります。
診療医から病院に打診してもらい、
待ち患者リストに載せてもらった後
2年半(笑)、、
ようやく病院から予約を知らせる通知が来ました。
私の場合は緊急度が低かったため、
もう忘れた頃に連絡が来ました。
といっても、
しびれがなくなったわけではなく、
酷くなったり良くなったりを繰り返していて、
この症状と上手く付き合っていくには
どうしたものか、
と常に考えてはいましたが。
そしてようやく神経専門医に診察してもらい、
FND
(Functional Neurological Disorder)
という診断をされました。
機能性神経障害
脳のソフトウェア、つまりは末梢神経からの
信号を正確に読み取れなくなることで
起こる症状らしいです。
ソフトウェアの不具合なので、
治療という治療はないようです。
分かっていることは、
ストレスや身体の怪我により
症状が悪化することが多い
と言うことと、
その症状は多岐に渡るということ。
左の顔面、耳を含む
身体の左側の感覚異常
(しびれや脱力感、硬直感)、
ダブルビジョン、
視界のチラつき、
頭痛、
過活動膀胱、
睡眠障害、
倦怠感、
気鬱、
記憶障害、、
ざっとあげただけでもこんなに。
睡眠障害と記憶障害以外は
ほぼ当てはまっていて、
長年の原因不明だった
それぞれの症状が
こうして繋がったのでした。
モヤモヤがスッキリして良かった。
手足のしびれというと
脳梗塞とか、
糖尿病とか、
命に関わる病気を
思い浮かべてしまうだけに、
症状が出てから
初めの1年くらいは
不安を抱えていましたが、
検査結果でどこも異常がないと
分かったこともあって、
ここ一年は、
この症状とどう上手く付き合っていこうか、
ということを考えていました。
私は20代の頃に
摂食障害をもっていたこともあり、
標準の女性よりも
身体の老化が早いように思います。
若い頃に
身体の無理を無視して
痛め続けてきたので、
今になってボロボロと
不具合が出てきているのです。
大事にしてあげられなかった身体に、
ごめんね、
という気持ちと、
それでも頑張って生きてきてくれた、
という感謝の気持ちを込めて、
日頃から、なるべく体に優しい
自然のものを取り入れて、
適度な運動で体力維持に
心がけています。
心と身体って
繋がっているから。
心が迷子になれば、
その矛先は身体にも向く。
だから逆に、
身体が健康であれば、
心も爽快でいられる。
身体って自分だけのもので、
自分の好き勝手使っていい、
って思ってたけど、
それは違うんです。
身体は
ご先祖様からのギフトであり、
地球からの借り物なんです。
このあいだ、
偶然遠野なぎこさん(俳優さん)の
ユーチューブ動画だったかが目に入って、
彼女も摂食障害を持っていることを
知りました。
SNSでの赤裸々な投稿が
話題になっているようですが、
彼女のメディアでの発言を
どうこう言うわけではなく、
彼女自身は日本社会が抱える
闇みたいなものを
明るみに出していくという
宿命のもとにいるんじゃないか
って思います。
それは非常に辛い役目で、
痛々しくも、苦しくも、
彼女の勇敢な魂を
讃えずにはいられません。
遠野さんも過活動膀胱を
患っているらしく、
摂食障害とFNDは、
何かしらの関連があるのかもしれません。
今現在、原因不明の手足の症状に
悩まされている方に、
何かのヒントになればと思い、
書いてみました。
FNDを専門に調べている
ドクターのウェブサイトのリンクです。
言語設定で日本語でも読めます。
診断名が出たからと言って、
症状が軽くなるわけでもないし、
私の自身は何ひとつ
変わることはないのですが、
ただ改めて、
自分の身体に
感謝を伝えようと思いました。
いつお別れが来るか分からない。
だからこそ、その日まで、
私はわたしの身体を慈しむのです。
今まで
無理をさせてごめんね。
これからも
共に生きていこう。
ありがとう
ありがとう
ありがとう。
全ては光
