8月15日に思うこと | 野に咲くすみれ(r-m-m-mama-2)のブログ

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 毎年、8月6日9日15日、そしてその前後、戦争の話題や特集がテレビで増えます。とても大切なことだと思います。今、戦争体験者が月日の経過とともに亡くなられて、実際の声を聴くことが難しくなって次世代の語り部さんを作る取り組みも行われています。確かに私の世代は直接戦争の話を聞いた人が多いのではないでしょうか。

 

 その内容は当事者の年齢や過ごした場所でも大きく違います。

 東京大空襲を体験した義母、飛行兵予備軍として軍隊を経験した義父、大陸で戦前戦中を過ごした実母、田舎であまり怖い目にもあわず空腹もそれほど体験しなかった実父。

 

 その中で1番私の記憶に残っているのは直接の戦争の話ではありませんでした。東京大空襲も、大陸からの帰国の苦労の話も、それはそれは恐いし、聞いていて辛すぎて聞きたくないと思いました。でも、そういう話はきっと、とてもつらい話だとわかっているからでしょうか。軍隊を経験した義父の話は私には衝撃でした。もう少し終戦が遅かったら自分も特攻で死んでいたと言っていた義父でした。軍隊の訓練の厳しさを詳しく聞くことはありませんでしたが、「朝、トイレに行くと必ずといっていいほど誰かが自殺していた。」と話してくれました。軍の厳しい戒律、理不尽さ、それについていけない人、そのころの価値観になじめなかった人、そういう人たちの中には死を選ぶしかなかった人もいたこと。戦争とはそういう場所さえ作り出すのだと知りました。もしわが子が…と思ったら本当に怖いです。

 

 もう一つ印象に残っているのは、NHKの特集番組でした。20年くらい前だったと思います。そのころNHKは8月に1週間ほど戦争の特集番組を今のあさイチの時間に放送していました。長野県の元中学教師の方が、たくさんの生徒を満蒙開拓団に送り出したことを語られていました。

 「中には母一人子一人で、行くのを迷っている生徒の背中を押したりもした。それが正しいと信じていた。戦争の協力者としての責任を重く重くうけとめている」と。

 

 語り継げることは語り継ぐ、戦争だけでなく災害の話もですよね。いろんなことを風化させてはいけないと改めて思いました。

 

 今日はわたしのつぶやきにつきあってくださって、ありがとうございました。

 

 そして台風7号の被害がすこしでも小さくて済みますように願います。