私と夫の8年3か月 その51 在宅医療 | 野に咲くすみれ(r-m-m-mama-2)のブログ

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 12月に、主治医に最後はどうしたいか考えていますかと聞かれたので「まず在宅で、難しくなったら緩和ケアに入院させたい」と伝えました。主治医は、「それならずっと在宅でいいですよ、緩和ケアでできることは全部在宅でできますよ。」と言われました。私はそのころまったく在宅医療の知識がありませんでした。

 近くに訪問介護の病院がないことを伝えると、訪問介護の看護ステーションと契約して在宅医療をするところがほとんどなので、希望の病院に相談してみるといいと教えてもらいました。

 でも1番驚いたことは、「困ったらうちに入院すればいいから」といってくださったことでした。治療が終わって在宅になったらもう元の病院には戻れないと思っていました。そういうブロ友さんが多かったからです。治療が終わったら縁が切れるということではないようでした。縁が切れた人たちは、治療できないなら大きな病院に行く意味がないと思われたのかもしれません。よく考えると、もともと夫の病院は癌センターでも大学病院でもないので、縁が切れることはないのに勝手にそう思い込んでいました。

 

 在宅を意識しだしたころ、1番の悩みは我が家の末っ子のことでした。4本足の末っ子は興奮しやすく暴れることがありました。きっと夫のベットのそばをうろうろするだろうし、訪問介護の看護師さんやドクターに大興奮することはわかっていました。酸素の器械を置けばそれにいたずらするかもしれません。毛が抜けるし、よだれもでるし・・・、匂いもある。不安材料しかありません。そんな時に、愛犬との在宅医療を選ばれたご夫婦のブログに出会いました。ブログを書かれているのは奥様でしたが、ベットで点滴をしているご主人によりそう愛犬の姿は、「きっと愛犬がいることが、いいことになる」とわたしに勇気をくれました。犬種どころか、大きさも毛の長さも、性別も性格も、何もかも違うのに、きっとルウが、夫の在宅での生活の大きな力になると思えました。私の迷いを吹っ切ってくれたブログとの出会いでした。できそうにないならじゃあ里子に出すのかというと、そんなこととてもできないのに、私が覚悟を決めるだけだったんです。

 

 家族もいる、信頼できるトレーナーさんもいる、うちにあった方法がきっとみつかる。

 The readiness is all  覚悟がすべて。

 

 在宅医療で私が1番期待していたことは、理学療法士によるリハビリでした。要介護だと在宅で理学療法での筋トレが受けられるとブロ友さんに教えてもらっていました。夫もとてもそこに期待をしていました。残念ながら夫は間に合いませんでしたが、ケアマネさんに最初に頼んだことは看護師の訪問ではなくて理学療法士の介入でした。