そんな「一億飲めや歌えや大騒ぎ」のバブル最盛期に流行したのがチャーリー浜のギャグ「じゃあ～りませんか」だ。サントリーの携帯食CM「これはこれは、ポケメシじゃ、あ～りませんか」で一躍ブレイクした。
ポケメシは栄養スナックバーで、カロリーメイトやソイジョイに似たものだ。いわば、いつでもどこでもバランスがとれた栄養食が摂れるというもの。これが売れるというのは、家でゆっくり朝食を食べている時間がない、ということが一因になっている。
あの頃はサラリーマンが朝7時頃に会社に着くというのは別に珍しくはなかった。それで朝飯は会社のデスクで食べる方が楽なのだが、家からおにぎりやサンドイッチを持参するのは奥さんに負担となる。
当時はまだコンビニも少なかった。ポケメシのような携帯食は日持ちがするし、机の引き出しに5つや7つは入れておける。朝飯と昼飯はだいたい5分で終えて、直ちに仕事に戻ることが当時は美徳とされていた。
余談だがチャーリー浜の有名なギャグ「ごめんくさい」の誕生の由来。家で酒に酔った浜が足でガスコンロの栓を外し、ガス漏れで意識不明となって入院した。復帰後の舞台では後遺症があり、たまたま二日酔いの舞台で「ごめんください」を「ごめんくさい」と言い間違えたことが、きっかけとなった。
人生、何が幸運の契機となるか、わからないものだ。
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