分厚くて高いビジネス書が売れているそうです。
『読書大全』『独学大全』
『世界標準の経営理論』なんて本は、帯に「驚くほど厚」いとあります。
「鈍器本」と呼ぶそうです。
コロナで時間ができてゆっくり学び直すか、という人に読まれてるみたいです。
家にいてストレスがたまった奥さんに殴り殺されないように注意が必要です。
鹿島茂さんの『大読書日記』も分厚いです。
厚さ4センチ。
本を読まない人が多いのは、本を読んでも得にならないからだとみんなが気づいてしまったからだそうです。
実際、本なんか読まなくても立派な人はたくさんいます。
横浜で代々酒屋を営む家で育った鹿島さんの実家の家訓は「商人に学問はいらない」
かつて、本など読んでも何の役にも立たないというのが社会の常識でした。
では、なぜ本を読むのか。
その効果はすごーく後になってやってくるそうです。
タイトルだけでも興味深いです。
『BC級戦犯』『エロスの祭司』『夏彦の影法師』『この世で一番幸せな男』『指紋を発見した男』
鹿島さん自身『妖人白山伯 』という小説を書いてるんですが、その後に書店の小説技法指南書のコーナーへ行って『物語の作り方 ガルシア・マルケスのシナリオ教室』を見つけて買ってくる。(普通先に買いますよね)
中村うさぎさんの『ダメな女と呼んでくれ』から、「なぜ人を殺してはいけないか」という質問にうさぎさんが何と答えるか。
「人間は、法律やモラルで無理やり社会化されるこコトによって、かろうじて他者を殺さずに生きている。ひと皮剥けば、皆、殺人者さ。その証拠に、ひとたび殺意や憎悪が正当化されるや、人々は嬉々として殺戮を始める。戦争が、そのいい例だよ」
だれかレビューしてる人いないかなとアメブロ内で検索しましたら、あの人が出てきました。
2016年のゴールデンウイークを脳内リゾートと称して、自宅で読書三昧の日々を送ってらっしゃいました。
奇しくも、今週の日経夕刊「こころの玉手箱」は、楠木建氏が担当しています。
きのうの記事では、将来エルヴィスになると宣言した子ども時代が語られ、なりきりライブで陶酔した経験が明かされていました。