書店に行ってみました。
お目当ては『つながる短歌』(あんの秀子)の書評で出されたお題、「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし/身捨つるほどの祖国はありや」(寺山修司)と並置される古典は何か確認すること。
書棚をながめていると、制服姿の女子高生が。
めざす本を見つけたらしく、ばっと取ってレジに向かいます。
彼女が去った棚を見ると、『花束みたいな恋をした』が2種類積んでありました。
菅田将暉と有村架純ちゃん主演の映画の原作でしょうか。
作者は坂元 裕二さん。
シナリオが先なんですね。
青いほうがシナリオ。
赤いほうがノベライズ。
高校生は赤いほうを持っていきました。
若い子が本を買っていくのはなんだかうれしいですね。
最初のお題の答えも確認しました。
「父母が頭かきなで幸くあれて 言ひし言葉ぜ忘れかねつる」
出典は「万葉集」
防人になった息子を父と母が「達者でいなさい」と送り出す歌です。
お読みいただきありがとうございました。