いわゆる、お店に入る仕事で
店頭に立って
接客などをしていると

勤務時間と休憩時間は
とてもわかりやすい。

 

 

 

傍から見て何もしていないように見えても
お客さんの来店を待っていれば、
「勤務中」となる。

 

 

 

一方で、会社の本社や事務所勤務の仕事では
グレーな時間が多々存在する。

 

 

 

例えば、
自動販売機で飲み物を買って飲む休憩、
コンビニにちょっとしたおやつを買に行く休憩、
混雑時間帯を避けてお弁当を買に行く休憩、

 

そして最近は減ってきた、タバコの喫煙休憩。

 

 

事務所勤務の方であれば、
誰しも、一度は経験したことがある
休憩なのではないでしょうか。

 

 

正直なところ、どの休憩も業務から外れ休憩しているワケで
勤務時間にはカウントできないもの。


ただ、サービス残業させている会社であれば黙認され、
管理職は残業手当がつかないので
割と緩めな管理になっているのが通常でしょうか。

 

 

 

そして、営業職などの外出が多い職種には
更に緩い扱いが「移動時間」。
 

この扱いは、少しグレー。

 

 

厳密には、
会社負担にて公共交通機関などで移動し
移動中の本人に業務を課していない場合、
勤務時間には該当しない。

 

 

 

個別の事象については、議論の余地があると思うけど
あくまでも一般論としては

 

現地集合・現地解散の仕事は
自宅から集合地点までの時間と解散地点から自宅までの時間は
勤務時間にカウントされない。
(通勤と同じ)

 

 

 

ただ、これには条件がつく。
「管理監督者が同行していない」こと。

 

 

つまり、基本的には
上司と共に行動していたら、
勤務中と判断される。

 

 

 

さすがに、寝ていたり
スマホでゲームをしていたりしたら
一緒に移動しているだけで
勤務中とは判断されないとは思うけど。

 

 

 

何が言いたいかというと、
「管理監督者と同行した移動時間は勤務中」なんだから
最大限、その時間を活用すべき、ということ。

 

 

 

普段の世間話が少ない部下であれば
他愛もない話をして距離感を縮めてもいいし、

商談に向かう前であれば
状況についての情報共有をすればいい。

移動後に重い案件が控えていなければ、
悩み事の相談を聞く時間にしてもいい。

 

 

 

特に、一対一の移動であれば
なおさら普段社内では話さない内容を
話す時間に充てるといい。

 

 

 

コロナ禍以前から、
日本の会社の伝統芸である「飲みニケーション」
については多くの疑問が呈され
ハラスメントなんじゃないか、くらいに言われるようになった。

 

 

そして、新型コロナウィルス流行時には
複数での食事すら敬遠されるようになり、
飲み会などもっての外、ということになった。

 

 

シフト勤務やリモート勤務が始まると、
通常業務における意思疎通でさえ
うまく図れなくなっていった。

 

 

と、なると
圧倒的に社内でコミュニケーションを
取る時間が足りない。

 

 

 

通常業務に関わる部分は、
コミュニケーションツールを使って
最低限の部分は補う。

 

 

それ以外の部分は、
全く、補えない。

 

 

以前、よく行われていた
食事を共にしたり、お酒を共にすることは
食事やお酒が目的ではなく、
話をすることが目的なわけで

 

大人数の会に参加すれば、普段接点の少ない人の話が聞けたり
少人数の会に参加すれば、会社で話しにくい深い話なんかを聞けたり
相談できる機会になったりする。

 

 

 

ただ、それがままならない時代となってしまっては
どこにそういった時間を確保したらいいかを考えると
「移動時間」。

 

 

以前に比べ、多少そういった機会を開くことについて
厳しく言われなくなったとはいえ、
まだ自粛している会社もあれば、
マスクを外していないひともいるので、

あまりうるさく言われない、
「移動時間」を有効に使うといい。

 

 

 

せっかくいつもの社内とは違う雰囲気の中での会話で、
最初から最後までガッツリ仕事の話、というのも
野暮なので肩ひじ張らない会話も必要だけど、


限りある貴重な時間であることも事実。

 

 

 

 

移動時間も超有意義な時間にしてしまう上司なら、
デキる上司に決まってる!

 

 

 

 

ただ、目的地には時間通りに辿り着けるよう
下調べをして、お出かけください。

 

 

 


 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

マネジメントでお悩みの方、
管理職になって日が浅い方、
上司の考えに「?」と思っている方、
カッチカチに古い体制の会社に疑問を持たれている方、
などなど。

お仕事でそんなお悩みを持たれている方に向けて
発信していきたいと思います。

 きのした