待ちに待った水曜日。
今日はイナズマGOの日。
早速いきます。
第41話 決戦!アマノミカドスタジアム!!
練習から帰ってきた天馬を待っていたのは
剣城だった。
剣城は天馬に
ある技を特訓してもらうという。
ファイアトルネード ダブルドライブ。
これが勝利のカギを握っているのだという。
「みんなには秘密で特訓するぞ。」
の剣城の言葉に、
天馬も、
「わかった。」
と答えた。

河川敷で特訓するふたり。
なかなか技は決まらない。
それでも、何としても決勝までには完成させようと
ふたりの決意は固い。

特訓する剣城と天馬を
車から見ているのは、
千宮路だ。

今日も雷門は、決勝に向けての練習だ。
天馬をカバーして、
メンバーの息もぴったり合ってきた。
連携に伴って、動きもよくなっている。
そんなチームの様子をみる天馬も、
なんとなくキャプテンらしくなってきたのかも知れない。

練習後、
今日も特訓の約束をする天馬と剣城。
円堂も、そんなふたりの変化に
気付いたようだ。

レジスタンス本部では、
響木さんと、ヒロト、緑川が話をしている。
フィフスセクターの不正の証拠をつかんだようだ。
財政や経営面でのさまざまな不正。
予想通りだ。
そして、見つかった極秘ファイルに共通のコードネームが
「ドラゴンリンク」だという。

今日も雷門は練習だ。
チームとしてまとまってきた。
「これなら何とかなるかもしれない。」
天馬は思う。

明日はいよいよ決勝戦だ。
天馬も気合が入る。
「行こう、剣城。
今日こそ絶対に完成させよう!」
河川敷。
練習を繰り返すが、
ファイアトルネードDDはなかなかうまくいかない。
休憩しながら、天馬が話しかける。
「なぁ、どうしてオレだったんだ、
この技をやる相手。」
「お前が俺に、サッカーへの道を示してくれた。」

剣城の携帯が鳴る。
病院からの呼び出しだ。
驚いて、優一のもとに駆けつける二人。
実は、支援金を集めてくれた人がいて、
優一は手術を受けられるようになったというのだ。
手術の後リハビリを続ければ、
歩けるようになるだろう。
時間がかかっても、もういちどフィールドに立つと、
優一は言う。
「京介。決勝戦は誰のためでもない。
自分自身のためにプレイしてこい。
お前の大好きなサッカーをな。」
京介も、力強く答えた。
「ああ。」
天馬は病室の神童に、
剣城のことを報告に行く。
剣城もやっと心の重荷が下りたと、
神童も言う。
「オレ、それがいちばんうれしかったです!」
と、我がことのように喜ぶ天馬に
こう言った。
「うれしい…か。
それがお前のいいところだ。」
チームのみんな頑張っていると聞いた神童はいう。
「頼んだぞ、キャプテン。」
そして、みんなと決勝が戦えないなんて
悔しいという神童に、天馬は言う。
「いいえ、キャプテンも一緒です。
ずっと一緒に戦って来たんです。
その仲間の思いは、
どこにいてもオレたちの胸の中にあります。」
その言葉に、神童もうなずく。

さあ、運命の日だ。
「沖縄で、あの人に助けられてから
オレのサッカーは始まったんだ。」
天馬はあのボールを見つめる。
「オレ、あなたのやっていることが
わからなくなってしまいました。」
あの時イシドシュウジは言った。
「答えを知りたければ、
ホーリーロードを勝ち抜いていくことだ。」
「オレはこれからも自由なサッカーをやっていきたい。
だからあなたと戦います。
そして必ず勝ちます。」

緊張でカチカチの天馬に
秋ネエは言う。
「今から緊張してどうするの?
しっかりしてよ、キャプテン。」
決勝戦はアマノミカドスタジアム。
南沢と兵頭が、
セカンドチームが、
瞳子監督が、
秋空チャレンジャーズが、
夏未と秋が、
満員の観客とともに
見守る。

聖帝選挙も同点。
全てがこの決勝戦で
決まろうとしているのだ。
病院では、
神童が、
優一が、
太陽が、
「聖堂山イレブンの諸君。
君たちは、フィフスセクターの全てを注ぎ込んだ
最高のチームだ。
今日は全力を尽くしてほしい。」
監督であるイシドは、聖堂山の選手たちに話している。
砂木沼コーチによると、
全員コンディションは完璧だ。
選手たちを見送ったイシドと虎丸。
「雷門の強さは本物です。
聖堂山にとって、かつてない最強の敵となるでしょう。」
と虎丸。
イシドは言う。
「フィフスセクターの全てを注ぎ込んだチームでなければ
その勝利に意味はない。
最強の管理サッカーと
最強の自由なサッカーの対立。
そこにこそ、
真のサッカーの姿が見えるのだ。」
立ち去ろうとする虎丸を呼び止める。
「虎丸。今までのこと、感謝している。」
虎丸も言う。
「ありがとうございます、聖帝。」

「聖帝か…。」
イシドはつぶやく。
雷門、
天馬にキャプテンマークを渡しながら、
葵は言う。
「肩の力を抜いて、天馬。
天馬は天馬らしいサッカーをすればいいのよ。」
黒裂が天馬に話しかける。
「俺たちは、雷門を
最強の相手だと認めている。
最後まで正々堂々と戦おう。」
ふたりは握手を交わす。

円堂監督が話す。
「みんな、これは
サッカーの未来をかけた戦いだ。
これで、本当のサッカーが
取り戻せるかどうかが決まる。
だから、思いっきり
楽しんで来い!
お前たちのサッカーを。」
びっくりするみんな。
鬼道コーチと春奈も笑っている。
円堂は説明する。
「これは、俺たちが昔、
久遠監督に言われた言葉だ。」
久遠監督と聞いて、
天馬も信助も笑顔になる。
円堂監督は続ける。
「その手で日本一をつかみ取るんだ。
ドカーンと一発決めてやれ!
お前たちの魂のシュートをな。」

天馬が気合を入れる。
「絶対優勝するぞー!」
「おう!」

「ほう、なかなかに華があるじゃないか。」
と千宮路。
「ファイアトルネードダブルドライブは
まだ完璧じゃない。
でも、きっと、何とかなる。」
フィールドで、
キックオフを待ちながら
剣城を見ていた天馬は
剣城の視線の先に気付いた。
聖堂山は壱列目に4人。
うしろにスペースがある。
まず、あそこから攻める!」

キックオフ。
前に出る剣城に
天馬はパスが出せない。
3人に囲まれた。
上がってきた速水にパスするが、
速水はやはり前にパスが出せない。
あっという間にまた3人に囲まれている。
浜野へのパスも、やはり前には出せない。
その間にボールは聖堂山に奪われ、
黒裂にパスが回る。
「そうか、このフォーメーションは
俺たちのパスを封じるためだ!」
剣城が気付く。
天馬も理解した。
「だから1列目に人数を増やしたのか。」
霧野が黒裂の前に立ちはだかると、
黒裂はバックパス。
このドリブルを天城が奪う。
ボールは天馬に渡った。
前の倉間にパスしようとするが、
あっという間に3人に囲まれ、パスできない。
「そう簡単に、攻めさせはしないさ。」
パスが出せないならと、
ボールを高く上げてみるが、
またもや天馬の目の前には3人が立ちはだかる。
「パスが出せなければ
攻撃はできない。
さすがは豪炎寺。
ストライカーならではの発想だ。」
円堂は思う。
パスが出せずに攻めあぐねる雷門から
黒裂がボールを奪い、
素早く雷門陣内へ攻め込む。
狩屋が必死のディフェンスをするが、
ぎりぎりのところで黒裂はシュート。
これは、三国が止める。
三国から天馬へのボールをカットした黒裂。
彼にも強い思いがある。
「やっぱり一筋縄ではいかないか。
俺たちはフィフスセクター最強のチーム。
この戦いに勝利し、
聖帝のサッカーこそが真のサッカーだと
証明してみせる!」
そして、彼の必殺シュートは
バリスタショット。
雷門ゴールに突き刺さった。

「あの、皆さん、
オレに考えがあるんですけど…。」
天馬はみんなに作戦を伝えた。
そして、キックオフ。
ボールはすぐさま倉間にわたり、
倉間はサイドワインダーを放つ。
意表を突かれた聖堂山だが、
GK征木はシュートブレイクで防ぐ。
ゴールキックの瞬間に、天馬は叫ぶ。
「こっからだ!」
そして、錦のカットしたボールは天馬にパス。
今度は聖堂山を上回るスピードで
そよかぜステップ。
天馬が黒裂を抜く。
聖堂山の包囲を突破した。
そして剣城にパス。
剣城のデスドロップは
聖堂山のゴールを破る。
作戦成功だ。
「さぁ、この勢いで、
逆転しましょう。」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ここで終わってしまうとは…。
次回はどうやら
「ドラゴンリンク」が出てくるところまでかな…と。
後半には入らないような気がします。
ニンドリ4月号によると
以下ネタバレ注意
- Nintendo DREAM (ニンテンドードリーム) 2012年 04月号 [雑誌]/著者不明
- ¥880
- Amazon.co.jp
- 次回は、前半を同点で折り返し、
- ある人物…というか千宮路が
- 監督を解任すると。
- ゲームでは、1点以上のリードでないと
- ゲームオーバーでしたが、
- 本編では同点なんですね。
ネタバレここまで
イシドシュウジは、
少しずつ気持ちを吐露し始めましたね。
最強の管理サッカーを
最強の自由なサッカーが倒すことで
初めて本当のサッカーの姿が見える。
つまりこれこそ革命。
イシドは初めから
恐らく初めから
こうなることを予測して、
期待して、
ここまでの道のりを歩いてきたのです。
そばで支えてくれた虎丸への感謝のしかたも
豪炎寺くんらしい。
彼の育てたチームは、
強さだけでなく、
よいチームですね。
ゲームでは、
選手入場のとき、
黒裂くんが、雷門イレブンを覗きこんで
くすっと笑うという
よく分からないシーンがありましたが、
何がおかしかったのかな?
本編では笑いませんでした。
気持ちの良い挨拶で、
マナーの良さを感じます。
この部分でも、
後半のチームとの差が描かれるわけでしょうけれど。
今回特筆すべきは
天馬の成長。
特に、剣城とのやり取りに
成長を感じました。
FTDDを内緒で練習するという剣城に
「わかった」
と答えた天馬は、
今までより、すごく大人になっていました。
きっと、決勝が終わったとき、
もっともっと成長しているのでしょうね。
さて、今夜は遅くなったので
ここまで。
変な時間に更新メールが届いたらごめんなさい。
続きはまた明日。
よい夢を。