難しく縺れた世界で生きてる
未だ僕ら盲目のままに
向かい風怯み続けてたら
人波の中溺れてしまう
そうさだから白い帆を上げて
僕と無くした物探しに行こう
まだ間に合うさ遅くはないのさ
今も君の中で揺れ続けている
夢の向こうへ・・・
この詩は4~5年位前に僕が作った「夢の向こうへ」と言う歌の歌詞の一部です。
変な話・・・自分で作ったのに・・・
痛くこの詩の意味を考えさせられた今回の旅でした。
5月12日土曜日・・・福島の会津田島に向かう途中、最初に立ち寄った佐野のサービスエリア。
新緑が青空に映え、少し汗ばむ陽気でした。
那須塩原に着き窓を開けると・・・ちょっと肌寒い・・・
さすが高原!
塩原温泉に到着すると、綺麗な渓谷を写真に収めようと外へ出たのだけれど・・・更にめちゃめちゃ寒かったです。
ちょっとナメてましたね。w
冷たい風の中、車を止めて前から見たかった場所へ。
天狗岩・・・
野立岩・・・
箒川渓谷・・・
すげー綺麗でした。
ここを通る度にゆっくり見て見たかったので・・・感激感動!
でも・・・寒かった。
革ジャン着てくれば良かったと、少し・・・いや、かなり後悔しました。w
塩原温泉郷でお昼に湯葉のお蕎麦を食べました。
旨かった!
付け合わせのウドの煮物もこれまた旨かった。
まだまだ桜がいたる所で咲いてましたね。
南泉寺の桜にちょっと期待・・・
真っ先に南泉寺へ。
ここの枝下桜を見たくて見たくて・・・来ちゃった!w
はたして・・・
桜は・・・
待っていてくれたか・・・
残念ながら少し遅かったようです。(;_;)
でも・・・ちゃんと待っていてくれましたよ。
葉っぱの間から少し覗く桜花・・・胸が熱くなりました。
しばし桜の木を見上げて・・・改めて、しなやかで趣きのある姿に感動を覚えました。
本当に美人さんだね!
そんな事を思っていたら・・・僕の訪れを喜んでくれたのか・・・
一瞬、桜吹雪が舞いました。
それはそれはとても綺麗な桜花の舞でした。
ありがとう、南泉寺の平七桜(あれ?男だったんだ・w・・・また来ますね!
大好きな針生の山並みを見ながら、今夜の宿のツムットへ向かう一本道を走る・・・
っとその前に・・・
前回行けなかった古町の赤岩温泉へ。
ツムットを通り過ぎちゃうんだけどね・・・w
赤茶けた鉄錆色の温泉・・・硫黄が強いのかな?ちょっと塩っぱさもありました。w
ひなびた山間の湯・・・最高だね!
旅の疲れも吹っ飛びました。
湯上がりに川沿いを歩くと・・・ここでも八重桜が満開を迎えていました。
遠くの山には、まだ残雪が少し残っていて・・・額縁に収めて持って帰りたい気分でしたよ。ww
心も身体もポカポカ気分のまま・・・ママリンの待つツムットへ。
ペンションの扉を開けると・・・いつもと変わらぬ笑顔が待っていてくれました。
荷物を置いて、しばしゆる~りと珈琲タイム・・・
ママリンの笑顔と窓から覗く高原の景色と・・・猫のカカちゃんに心癒され・・・
やっぱり、ここは落ち着きます。w
ママリンと世間話をし、ちょっと散歩をした後・・・
16時半頃に夜のライブ会場である「みそら」へ向かいました。
「みそら」に着くと、もう友人のぺたんさんとマスターが会場のセッティングをしていてくれてました。
再会を喜び合い早速リハーサル。
毎回思うんだけど・・・本当にここの音の響きは最高!
小さなお店なのに、ホールでやっている様な気分になります。
吹き抜けの天井と貝殻を埋め込んだ漆喰の壁のせいかな・・・
本当に気持ちが良い。w
リハーサルを終え本番迄の時間・・・近所を散策。
ここでも、綺麗な八重桜が咲いていました。
19時の本番が近づくにつれて、徐々に人が集まって来てくれて・・・いつしかお店はいっぱい!
遥々新潟からいらっしゃってくれた方々もいて・・・嬉しかった。
ぺたんさんとマスターにも本当に感謝です。
19時・・・満員のお客さんの中、ライブがスタート。
みなさんの笑顔に支えられ、本当に楽しく歌わせて頂きました。
新曲やカバー曲を含め2ステージ・・・強制アンコールwwを入れて全14曲・・・歌い切りました。
南会津の大自然と・・・足を運んで下さった全ての方々に感謝を込めて・・・
最後にぺたんさんを無理矢理呼び込み、みんなで歌った「針生の夏」に言霊音霊のエネルギーの循環を感じました。
皆さんと同じ時間を共有できた事、心から嬉しく思っています。
ありがとうございました!
そして・・・来る度に本当に良くして頂く「みそら」のマスターには心から感謝しています。
ありがとうございました!m(__)m
おにぎりとピザ・・・美味しかったです。(^^)v
ライブ終了後はツムットにもどり、ママリンとミツさんとぺたんさんの四人で、細やかな打ち上げをやりました。
お酒も入り・・・ぺたんさんの気持ち良い歌声をバックにミツさんと色々話しました。
あまり変わらない福島の状況・・・
むしろ恐れていた事が現実になっている日常・・・
放射能によって同じ福島の中で啀み合い縺れ合う故郷への思い・・・
それぞれの立ち位置で主張し合い交わる事の無い二つの正義・・・
水面下で蠢く人間の心の闇の部分・・・
本当の敵はそこには居ないのに・・・
見えない本当の敵に翻弄され疲れ切っている福島の人々・・・
やはり広島・長崎の教訓が活かされていない様な気がしてなりません。
でもね・・・
俺、ミツさんに言ったんだ。
「俺だって・・・もしここに住んでて生活していたら、もしかしたらミツさんと反対側に立っていたかもしれない。それが・・・そう思う事が・・・そんな自分の心が一番怖い」って・・・
実際、当事者になって見なければわからない事なのかも・・・
でも、ミツさんが言ったんだ。
「穴の空いた"日本"と言う船にみんな一緒に乗ってるのにね・・・福島の今の問題は福島だけの問題じゃないのに・・・」って・・・
俺は話してて涙が溢れてきた。
全ての人が加害者であり被害者であるのに・・・
悔しくて情けなくて・・・
慢っているのかもしれない自分の心・・・
苦しんでる人達の為に少しでも俺の歌が役に立てばなんて・・・
歌なんて何の約にも立たないよ・・・
だって、目の前で今も苦しみ続けてる友達一人も救えやしないじゃないか・・・
そんな俺の思いを気付かってくれたのか、ミツさんは「でも、いつか歌が必要な時がくるよ」って言ってくれた。
そして・・・
「なぁ、ヤング・・・一曲歌ってくれよ。あの歌が良いな~。」って切り出した。
あの歌・・・
俺はすぐに何の歌かわかったよ。
だから、ぺたんさんからギターを借りて・・・
"よろこびの歌"を歌い始めた。
ミツさんは「この歌、好きなんだよな~」って言いながら、じっと目を閉じて聴いていた。
俺は本当に泣きそうになった・・・
雪は降り積もる
人々の上に
寄り添う心の
温もりあらば
冬の寒さにもともす灯火
今よろこびの歌声よ
響きわたれ
まだまだ桜が満開だった。
今年は長い期間桜を見たような気がします。
カカの可愛い姿を見ながら・・・真面目な話だけじゃ無かった昨夜の宴で話してた、う〇この話を思い出し一人笑った。
会津若松から高速に乗る前に、会津放射能情報センターに寄って来ました。
3月10日渋谷で行ったチャリティーライブの僕の最後の仕事です。
代表の片岡さんをはじめ、役員の方々が待っていて下さいました。
そして・・・
チャリティーライブにご協力して下さった皆様への厚い厚い感謝の言葉と、支援金の用途を説明して頂きました。
あの日みなさんからお預かりした支援金は、確かに福島の為に使われていましたよ。
ご安心下さいね。(^^)v
これで僕の中での今回のイベントは全て終了しました。
改めてもう一度、みなさんにお礼を言いたいと思います。
3月10日に行われた「はらからの歌~福島の子ども達を救え!~チャリティーライブ」にお越し頂き、ご協力頂きました事を心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!
そして・・・
僕を信じてくれて・・・ありがとうでした。m(__)m
会津若松でミツさんと情報センターの方と会津ラーメンを食べながら・・・前日の夜のミツさんの言葉を思い出していました。
「同じ船に乗ってるのにな・・・」
久しぶりに食べた会津ラーメンは・・・美味しかったけど・・・やるせない涙の味がしました。
おわり