前代未聞
うちは高3には優先的に講師を配置するので、高2の2月末には次年度面談を実施する。
ところが今年、なんと次年度面談を三回もやって、破門にされかけたバカがいる。
そもそも勉強を明らかにしていなくて、各講師がお冠。
物理基礎を担当していた某講師は、万一来年度物理をやることになったらとたずねたところ
「え・・・・・・・それは、ちょっと・・・・・・・」
うん。うちは講師に拒否権があるので、これは拒否権の発動以外の何ものでもない。
私もかなりブチ切れモードだったのだけれども、何度か説教した後から徐々に改善の兆しが見えたので、まぁ、最後のチャンスは与えてやろうと思っていた。
将来像ゼロ
ところが、いざ、面談をしてみたら将来どうしたいのかのビジョンが何も存在しない。
寝言のような「国立大」とか言われれば、まずはお前の成績わかっているのかという話になる。
私が、新高3次年度面談でブチ切れモードになるという初の事態。
一見さんなら、お帰り頂いて塩撒くレベルで現状認識はお粗末だし、中身がない。
だいたいろくすっぽ大学も調べていなければ、オープンキャンパスにも行ってない。
将来何で飯食っていくかも考えていない。
そんなんで、進路が決められるか。
オープンキャンパス行ってから出直してこい
救世主現る
知っている人は知っているとおり、私が怒っているうちはまだ大丈夫。
私がニコニコ笑い出すと、ポイント・オブ・ノー.・リターンを超えたということ。
数学を担当していたストリームが、これは不味いと気が付いたらしい。
自分がとにかく本人と話してみると、私に言ってきた。
いや、マジ、うちの講師達は優秀。
目の前の授業以外にも気配りが出来る。
何を話したのかは、詳細な報告は聞いてはいない。だが、このあたりから本人に変化が見えたのは事実。
さらにようやく大学を見に行って、自分の目標を見つけてきた。
答え方を聞いていればわかる
私の英語の授業は徹底的に原理原則に則って文法的に考えることを目指しているので、「答があっている」ことは正直二の次。
まずは、理解の仕方が合っているかの方が遥かに重要。とくに夏休み前までは。
そして答えさせていると、ようやく改心して勉強しているのが伝わってくる解答が増えてきた。
やっと、本気で勉強する気になったかと。
ちゃんと真面目に私の授業を聞いてやっていれば、過去の先達達がどん底から這い上がって大学に合格しただけではなく、うちの講師陣としても生徒達を鍛えてきているわけだからして、正直結果で示してきたわけだ。
英語が出来ない子であればあるほど、私の言うことを聞いてきちんとやった子は成績が伸びる。
逆に英語が出来る子は、多分私の授業は合わない。
私の英語は、あくまで弱者が這い上がる英語なので。
そんなわけで、英語が出来る子の面倒は最近カフカに丸投げしている。
閑話休題
まぁ、まだまだ甘いところはあるものの、必死に努力をして勉強していることがよく伝わってきた今日の一コマ(やっと褒めてやる気になった)。