まぁ、ここ数日私が荒れに荒れていたのは、ツイッターを見ていればわかる通り。


結局、昨夜出張カウンセリングに出かけてきた。


このまま見殺しにするのは忍びないのと、ようやく自分の非を認めた相手をこれ以上追い込むことに全く意味がなかったから。


現地に到着したのが午後11時頃、家を出たのが午前三時半頃。


労働基準法って何ですか?



いや、別にこんな時間にやらずに済むならそれに越したことはないのだが、台風のおかげで翌日休校なのはわかっていたし、非常に危機的で急ぎの案件である以上少しでも早く動いた方がいい。そして何より、私が全く時間が取れない。


台風様々と思ってやるしかないと腹をくくった次第である。



で、問題なのは本人。


まぁ、これがまた口をなかなか割らないんだ。


この半年、じっと自分の殻に閉じこもってきた人間の口を割らせるのは根気が必要。


建前は言うのだが、所詮建前。


私が突っ込むと立ち往生する。



自分の進路にきちんと何らかの確固たるものがある子達は、私が突っ込んでも必ず答えるか反論してくる。立ち往生しているうちは、それは本物ではない。



以前に比べれば建前の方にもそれなりの意欲は感じられるようにはなったのだが、平気で矛盾したことを言ったり、将来の方向性を示せない時点でまだまだ甘い。


話をあっちにふったりこっちにふったり、無理矢理つきあわせたパンチ先生の方に話を流してみたり。



そして、結局引っ張り出した本音は、


「やりたい夢はあるけど、親に無理だと言われたしょぼん



まぁ、正直、そっち方面について私はわからない。私は受験については口は出せても、「手に職」系は全くわからないとしか言いようがない。


「で、誰か専門家に相談したの?オープンキャンパスとかには行ってみたの?」


と尋ねてみると、案の定、殻に閉じこもって何一つ動いていなかった。


「私はその夢でやっていけるのかどうかはわからない。だって、専門外だから。でも、無理だって言った親も専門外だよね。そういうことは、専門家でないとわからないんでないの?専門家の目から見て、やっていけると言ってもらえるかもしれないし、厳しいと言われるかもしれない。」


「厳しいと言われれば、それは仕方がない。適性がない以上、その道はあきらめて別の道を行くしかない。でも、専門家の目から見て出来ると言ってもらえるのならば、その時その夢を追うのか、それとも建前の道を行くのか、じっくり考えればいいんじゃないのかな。」


「まずは自分の適性を確認することが必要なんじゃないのかな。そして、そもそもその夢の道が本当に自分に合っているのかを、確かめに行く必要があるんじゃないのかな。」



私が半年前にやらせようとして、ご家庭と大激突して喧嘩別れになった原因。


自分の目と耳で確かめさせて、自分で考えさせる。



世間や受験産業の価値基準で言えば、この子の進学は「成功」したと言えるかもしれない。でも、私は最後の最後で、志望校を下げるように促した。教えていた感触が非常によろしくなかった。仮に合格しても・・・・・と思ったのである。


そして、私の危惧は現実のものとなった。



進学の「名」を取って失敗したわけである。だから今回は、世間の価値基準はどうでもいいので、本人が生き生きと生きていける環境を整えてやろうと考えた。ご家庭が望んでいる方向とは、少なくともあの時点では、本人の興味関心は違うと思っていた。



結局、それを今も引きずっている。



自分の中のこだわりを、どういう結果になるにせよ、消化しないことには前には物事は進まない。


特に、夢をあきらめることになるのならば。


外的圧力で強要しても、それは上手くはいかない。まして今回、残念ながら私もご家庭も判断が出来ないことなのである。専門家に聞くしかない。そのチャンスを奪ってはいけない。


親思いの優しい子ではあるが、だからこそ、自分の意志は貫く時は貫かなければならない。「親を思って従う」のは、親を思ってではない。ただ逃げて屈服しただけである。


屈服したから、他人のせいにして自分の殻に閉じこもるのである。



半年かけて、振り出しに戻ったわけである。



どういう方向に最終的に進むことになるにせよ、実際に動かすためにはサポートを入れてやるしかないのであろう。近日、ご家庭とこの件でどういう形で関わるのか相談しようと思っている。



半年前にやっていればこんなことには、と思わないわけではない。


まぁ、それでも、この半年でご家庭も本人も何かを学ぶことが出来たのならば、多分必要な時間だったのだろう。


この半年(事実上今年一年)を棒に振ったことを無駄にするのか、それとも糧とするのかは、これからなのである。









宮城仙台杜の都のプロ家庭教師 藤川先生


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