面談の開始は、22:30~。
とてつもなく非常識な時間であることは自覚しているのだが、いかんせん授業が忙しくて、まともな時間に面談の日程など組む余裕が私には無い。
で、今晩もこの時間から面談をしていたわけなのだが、ご家庭からのお言葉がうれしかった。
ちょっといろいろあるのであまり具体的には書けないのだけれども、子供が変わったということ。精神面でのサポートが非常に大きかったということ。そして、成績も上がったということ。
まぁ、最後のはテスト前の付け焼き刃な側面が否めないので、あまりこちらとしても威張れたものではない。ただ、精神面のサポートについては、非常によくご理解いただけていたことがうれしかった。
ただ、ごくごく寺子屋としては当たり前のことをしていただけで、特別なことをしたという認識はない。勉強を教えることは重要だが、勉強以前のところでトラブルを抱えているのならば、形式的に授業をやることよりもまずは子供に寄り添ってあげることの方がはるかに大切である。遅れは、勉強できる環境を整えてから取り返せば良い。身にならないことを形式的にやるのはナンセンスである。
寺子屋は、トータルに子供をサポートするところに本来の持ち味があることを改めて認識した次第。
だから「みんなのおうち」なのである。
なんか、格好良く言うと「Third Place」らしい(元ネタはスタバとか)。
格好のいい言葉より、「おうち」として子供たちが帰ってこれる「家」であることにこだわりたいと思う。
寺子屋に帰ってくるのが当たり前のことで、ここで勉強したり、昼寝をしたり、ご飯を食べたり、時に私に怒られたり。テナントスペースではこんなことは出来ないわけで、寺子屋は決して「塾」ではないのである。勉強以外のこともいろいろと(結果として)学ぶ場であり、子供たちが成長していく場なのである。
そうなると、生徒数はそう多くは抱えられない(つまり、構造的に儲からない)。
私の出来ないことをスタッフに頼るのは必要だが、私の代わりはいないのだということを痛すぎる大失態から学んだ。
正直、このところ寺子屋らしくなかったと思っている。河原町に来てからあまりに勝手が違う中でいろいろと試行錯誤し、私とスタッフとの距離感なども苦労してきた。
やっと、八木山の頃に近づいてきた気がしている。
姫様が嚆矢となり、アルトサックスが一代で築き上げた帝国。それが八木山時代の寺子屋。
次代皇帝と目されていたFOXが諸般の事情で不在となり(マリアは皇帝という柄ではない)、宰相バトンの下で実質的な共和制への移行が進行しているのかもしれない。
皇帝という個の権威に頼るのではなく、みんなで寺子屋を作っていく。
勉強を教えることはもちろん大切だが、それ以上に私が子供たちに関わり続けていくということを、二度とおろそかにせず大切にしていきたいと思っている。
というわけで(どういうわけだ?)、
アルトサックス、内定おめでとう!!
あなたの未来は、今、みえていますか?