「戦いによってもたらされる犠牲を承知して、なお目的を達しようとするか、その手前であきらめ、現実と妥協し、さらには現実に膝を屈し、自力で状況を改善する努力をおこたるか。どちらが人として認められる生きかたか。」
(銀河英雄伝説)
私は、死にたくなければ自分の足で立って、現実の壁を自らの手で突き破って、自分で未来をつかめと言った。
そのためならば、最後まで味方になると言ったはずだ。
私は手札を全て使い切った。もう、これ以上助けてやることは出来ない。
自分の未来をここであきらめるのか、まだ辛うじて残っている蜘蛛の糸にしがみつくのか。
もう、残り時間はほとんど無い。
現実に膝を屈するのであれば、蜘蛛の糸は必要あるまい。
おまえの未来のためにババ札を引いたという事実に、いつか気がつくことを願っている。
そして本当の味方は、最後の最後までおまえを見捨てなかったのは誰であったのか、永遠に知ることはあるまい。
あなたの未来は、今、みえていますか?