答えから教える?? | NPO法人学習支援室エバーグリーンのブログ

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世田谷区用賀中町にある、勉強が苦手な子どもや発達に特性のある子どもを支援するマンツーマン完全個別指導の学習塾です。
発達障害や不登校でお困りの方のご相談を承るカウンセリング・コンサルティングサービスも行っています。

世田谷区用賀中町の個別指導塾エバーグリーンです。

はじめに、このたびの熊本地方の地震により被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
一日も早く復旧されますよう、心よりお祈り申し上げます。


今回は、算数の苦手な子どもへの指導法について述べたいと思います。


算数が苦手な子どもには、概念・原理を順を追って教えるよりも、問題の解き方つまりやり方をできるだけシンプルに伝えることを優先した方が指導効果が高いように思います。

概念・原理を理解した上で問題の解き方の意味を学ぶことはとても大切なことですが、そこにこだわってしまうと、必要以上に混乱を招き、とても時間がかかってしまうことになりかねません。

算数が苦手な子どもは、問題に取り組む上での考え方に独特のクセをもっています。原理を順を追って説明していくと、考え方のクセに付き合い一つ一つ修正しながら指導する作業が必要になり、具体的なやり方にたどり着くまでに時間がかかり、結果的に混乱してしまうのです。

極端に言うと、タイトル通り「答えから教える」ということになるかもしれません。

もちろん、考え方のクセを修正して適切なものに変えていくことは大切なことですが、そのような観点で考えた場合も、まずは問題を解くという操作に慣れ、正解を導くという経験を優先することの方が学習効果が高いように思います。

算数的な意味や原理については、学年が上がりいろいろなことを学んでいく中で、点と点が線となりつながって、徐々に確かな理解となります。

ある意味割り切りのように思われてしまうかもしれませんが、私はこの指導法に積極的な意味付けをしています。

やり方を知って、正解を導く経験を積むことで自信となっていく中で、本人がもっている考え方のクセについても直接伝え、自己理解を深め、適切なものに修正していくことができます。


以上の考えは私の経験則によるものですが、子どもへの指導は経験則で終わってはいけません。どのようにして子どもの理解を促すか、さらにもう一歩踏み込んで研究を深め、より具体化していく作業が必要です。

具体的な場面場面での指導事例についても今後ご紹介していきます。有益と思われる指導法については、どんどん発信していきますので、参考にしていただければと思います。


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