刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの男の噂を聞く――。世間から置き去りにされた人間の孤独を、緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄。
いやー面白かった
筆者は私より1学年下なので 昭和の匂いを知っている
この猥雑な昭和の時代観が素晴らしい
大昔に読んだ水上勉の「飢餓海峡」に なんとなく似ている
暗さが同じ
この筆者は3冊読んだけど ユーモア小説の伊良部シリーズだけだった
こんなミステリーを書けるんだ
しばらく奥田英朗を読む予定
