読書日記 カササギ殺人事件 | 東大阪市 弥刀 大蓮 美容室R-cubic  パーマ 手入れの楽なカット

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【本屋大賞翻訳小説部門第1位獲得! ついに5冠達成! !ミステリを愛するすべての人々に捧げる驚異の傑作】
2019年本屋大賞翻訳部門第1位
『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位
『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位
『ミステリが読みたい! 2019年版』第1位
『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位

◎朝日新聞書評欄「売れてる本」に掲載されました (2019年1月12日付、評者・杉江松恋氏)

ミステリ界のトップランナーが贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント!
1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ作品!

 


名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある? いったい何が起きているの? 勤務先の《クローヴァーリーフ・ブックス》の上司に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だった――。ミステリ界のトップ・ランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント。夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点!

 

感想

作者の脳内は どうなっているのか?

構成がすごすぎる

とてもややこしく こちらの脳がパンクしそうになりながら

面白くて 展開に目が離せないうちに 読了した

アラン・コンウェイという架空ベストセラー作家の最新作「カササギ殺人事件」を作中作とし、上巻はほぼその内容で占められる。どれぐらい占められるかというと、1946年に英国はサクスビー・オン・エイヴォン村で起きた家政婦転落死事件と準男爵マグナス・パイ殺害事件を難病の探偵アテュカス・ピントが犯人を名指しするところまでまるまる占められる。この作品だけでも探偵小説として読み応えたっぷりなのだが、下巻からアラン・コンウェイの担当編集者・スーザンを語り手とし、存在しない「解決編」を探す――という二重解決型のミステリに進化するのだ。しかもアラン・コンウェイが死亡してしまうのだから謎多きことこの上ない。

 

本編のアラン殺害(?)事件の謎解きは充分本格ミステリ好きを満足させるものだった。犯人の意外性はもちろん、その動機の刺激性は他に類を見ない。殺した時点で隠そうとした真実を上回る問題に発展することは子どもでも分かる気がするが、つくづく探偵小説の犯人というのは自信家だということだろうか。

 

作中作の謎解きもそれに比肩する出来。過去の犯罪が衝撃的に暴かれ、封筒の宛名が手書きかそうでないかという謎が明かされた時の爽快感と言ったら。

ロマンス要素も忘れていないところは特に「分かってる」作品だなあと感じた。4冠達成の称号は伊達じゃない。

読書ブロガーのゆきあやさんの感想を無断で拝借しました これ以上にうまく書けない