この東京で初めての閉会式に参加した。今まで閉会式に参加することさえできなかった。

そして我が大学に奉職して15年。ずっと野球をやってきて、こんなにすがすがしい、最高の気分はない。

運営スタッフから、各大学から3名出てほしいとの依頼があったので、私、監督、ゴリの3人が代表で表彰を受けることになった。

監督は賞状、私はカップ、ゴリは副賞をそれぞれ手にした。小さなカップだったが、何よりも重く、美しく感じた。

優勝はK大学。準優勝は準決勝で敗れたN大学。そして我々が3位であった。

表彰式終了後、賞状やカップをもってみんなで記念写真を撮った。この1枚は間違いなく私にとって最高の宝物になるであろう。

過去(20年近く前?)に我が大学は準優勝を経験している。それ以来の入賞である。またその際は高校・大学の野球経験者も多く、戦力的に高いレベルにあったと思う。たぶんその時のチームと今のチームの戦力を比べると大きな差があり、かなり低いレベルであると思う。

しかし、しかしだ、今回の東京遠征で感じたことがある。野球は腕や足でするもんじゃない、「心」でするもんだ。

9人の心が一つになった時、予想以上の力を発揮することができる。そして、ベンチを含んだ全員が一つになったとき、さらに力は増し、勝ち続けることができるのだ。

そう考えると、我々は誰にも負けない、最高のチームではないだろうか。

着替えながら、メンバーからは底抜けの笑い声と笑顔が溢れていた。それを見ていると、また涙が溢れそうになる。

最近は本当に涙腺が弱くなってきた。困ったもんである。日々、歳を取ったことを感じてしまう。


着替えを済ませ、タクシーにのり、いつもの帰路をたどった。上野駅でツジ課長とヨッシーが所用のため、先に帰ることとなった。

再度御礼を言い、しっかりと握手をした。昨年、ツジ課長とリベンジを誓いながら握手をしたことを昨日のことのように思い出した。

宿に着き、その後みんなで風呂に行って体も心もすっきりし、ひと息つく暇もなく、打ち上げ会場に向かった。


打ち上げ会場はいつもの居酒屋であった。相変わらず大入りである。魚が美味しく、料金が安いとなれば、この理由もわかるというものである。

全員がそろい、監督の「感動をありがとう!お疲れさん!」の一言で宴が始まった。とてもシンプルな言葉であったが心に残る一言であり、私も同感の気持ちであった。

宴も進み、私は向かいに座っていたニシモに今日の3位決定戦での活躍を讃えた。ニシモの本塁打やファインプレーが無ければ、勝ちでこの遠征を終えることはできなかったと伝え、心から御礼を言った。

しかし、ニシモは私に向かって

「こちらこそありがとうございます。でも、キャップのプレーがなければ、もっと早くに負けていましたよ。ベスト4がかかった試合での、キャップのダイビングがみんなに火をつけました。間違いないです。それからその後の2塁打、あれで流れは一気にうちにきました。キャップがいなければ、勝ててませんでした。」

と、こんなもったいない言葉を頂戴した。

ただ、あのときのプレーは正直あまり覚えていない。ただただ、ノリのがんばりに応えて取りたい!・・・・・・、そう思ってボールを追いかけ、次に気がついた時は後逸したボールを追いかけていた。

結果、2点取られたものの、もしあのプレーで少しでもみんなの気持ちに火がついたなら、とても嬉しい。現に一人、そう言ってくれる者がいたんだから、救われた気持ちになった。

そしてその後、となりにいたヒデキと話した。

ヒデキからは、さらに熱い思いを、ヒデキの野球に対する、ヤンチャーズに対する、そして私に対する思いを聞くことができた。

私たちの熱く、楽しい夜は、勢いを増していくのであった。