ポジション発表の日の夜、いつもの仲間の勉強会があった。
もちろんゴリも出席し、仕事に関わるテーマについて議論をしている。
勉強会が始まる前、ゴリが私にこういった。
「キャップ、何で私、ライトだけなんでしょう。。。。」
それを聞いた私は、必死で言葉を探した。
「うぅん・・・わからんなぁ・・・。お前にキャッチャーすんなっちゅうことかなぁ?わからんなぁ。。。」
と、そう答えるので必死だった。
勉強会が終わり、晩御飯を食べて帰ることになり、その場でも今回のことについていろいろ話した。
私の言い分はこうである。
試合において、だれをどのように使うかは監督の権限であり、そこについて私はなんら文句を言う気はない。
しかし東京遠征に向けて一緒に練習していこうという時に「お前は捕手の練習をせんでエエ」と勧告するに等しい行動をとることは、いかがなものか。
監督がどのように考えているのかわからないが、あの発表を見る限り、そのように受け取ってしまう。
私は、ゴリを「東京で捕手として使え。」と言っているのではない。ただ、捕手として取り組むチャンスをも奪ってしまうようなことはしないでほしいということである。
この件について、ゴリは気丈に笑っているが、かなりのショックだったに違いない。
同時に「もう、やめた。。。」となってしまうのではないだろうか。
私なら使う使わないは別として、「いつリョウタの代わりに捕手をしてもらわなければならないかもしれないから、練習だけはしとけ。」と、言う具合に投手・捕手ともに2人制をとる。
ここのところから考えても、今回の監督の行動は腑に落ちない。
選手の士気を落とし、選手個人をないがしろにしている行為のように感じてならない。
そんなことを考えていると帰宅してからもなかなか寝付けなかったのである。
正直、はらわたが煮えくりかえって、監督が憎くてたまらなかった。
明日は全体練習である。
天候も良いようで、かなり暑いと予想される。
早く寝ないといけないのに・・・・・、そう考える反面、ゴリの気持ちややりきれない私の気持ちが交錯し、なかなか眠りにつけない。
何とも蒸し暑い、嫌な夜であった。