「ストライク!バッターアウト!」

最後の一投、ノリのバットは空を切った。

バッターのノリも天をあおいだ。

状況は2死満塁。

次のバッターはハマ、最後のバッターになるのか。

ハマもノリと同様ロングヒッターだ。頼む・・・・・。

しかし、反撃及ばず惜しくも2塁フライで最後のバッターとなってしまった。


「ゲームセット!」

高らかに響き渡った主審の声が、私の心に突き刺さった。

「終わったなぁ・・・・」

何ともいえない寂しさと悔しさが入り交じり、心の底からこみ上げるものがあった。

私もコーチャーズボックスを離れ、整列する。

何とも言えない悔しさがこみ上げてきた。


グラウンド整備をした後、ミーティングを行った。

監督が、残念だったがよくやったと皆をねぎらう。

その言葉を聞いていると、悔しさを通り越して、情けない気持ちになった。

それ以上に申し訳なかった。

気がつくと、涙があふれ、年甲斐もなく顔をくしゃくしゃにして泣いていた。

「足を引っ張りに来ました。どうもすいませんでした。」そう伝えるのに必死だった。

私の素直な気持ちだった。


それにしてもいつ以来だろう、悔しくてこんなに泣いたのは。。。

高校生の剣道の合宿で泣いたっけかな?

あのときも、師範に稽古をつけてもらってて、なぜか竹刀じゃなく、足で胴を蹴られまくって、「なんで竹刀つかわへんねん!」って思ったら、なんか悔しくって、気がつけば竹刀を投げて大声で泣きながらつかみかかってたかなぁ?

周りからは超ひんしゅくを買った。高校2年の暑い夏だったと思う。


今回も気がつけば、泣きながら謝ってた。。。。。。

同じようにひんしゅく買ってたのかな?


37歳になって、こんな思いになるとは思ってもみなかった。

気がつけば私の心はぼろぼろになっていた。

野球なんて・・・・・嫌いだ。。。。。

遠くで白球を追いかける他のチームの声が響いていた。