おはようございます(^-^)
しばらくブログ更新をしていませんでしたが、その間の釣行記はありません。
しかし私の所には3本の折れたロッドがありました。
見ていると非常につらい気持ちになります。
何とか復活させる事で何か見えてくるのではないか、そう思い着手しました。
製作をご依頼いただいた渓流ベイトロッドのその後です。
一度は完成したもののテストで折れてしまいました。
このロッドはご依頼頂いて作成するロッド、作らなくてはいけないロッドです。
もう渓流解禁から時間が経っています。
早く作らなくてはなりません。
新たなロッドを作り直す為に素材の調達に入りました。
あるブランクを購入しようと思ってネットで見ると品切れでした。
いつ入荷するか問い合わせましたが、数日返事が来ませんでした。
いつもすぐに返事が来るのに何故だろうと思っていたら返事が来ました。
「廃盤になり、もう入荷は出来ません」
予想外の展開に困惑しました。
前回折れたロッドはブランクをだいぶカットした為に強度が落ちたと思われます。
その為、出来るだけ短いブランクを買おうと思っていたのですが、廃盤...
折れたときの記事で頂いたコメントで短いブランクがある事を教えて頂きました。
しかしワンピース...
ご依頼者様にお聞きするとワンピースでもいいとの事で注文、そして素材が揃いました。
こちらの素材で組んでいきます。
ブランクはアメリカのセントクロイ製のものです。
アメリカのブランクで渓流ロッドにあうのか?心配でした。
しかし数字的にはぴったりです。
1/16-1/4ozの適合ルアーウエイトは軽めのスプーンからヘビーシンキングミノーまで使う渓流にちょうどいいと思います。
アクションはモデレートであり、乗りも良さそうで理想的なブランクです。
少し固いかな?と思いましたが、私の渓流ロッドのイメージとしてはぴったりでした。
グリップ周りを組みました。
折れたロッドとほぼ同じです。
ECSリールシートにEVAの組み合わせのシンプルデザインです。
フォーグリップは前回よりも短くしました。
折れてしまった原因のひとつにワインディングチェックとの接触が考えられました。
その為、ワインディングチェックなしにしました。
ガイドは折れたロッドから取り外しました。
オールトルザイトです。
前回は6個で作りましたが、6個ではブランクに負荷が掛かりすぎている印象でした。
7個に増やすことにしました。
ブランクを差し込んで曲げてみました。
モデレートアクションなのでトラウトにはあうと思います。
4フィート6インチの短いブランクなのですが、振ってみると少しだけ長い印象でした。
なので1インチだけバット側をカットしました。
4フィート5インチのロッドとなります。
そしてガイドを巻きました。
スレッドは前回同様に黒1色です。
そしてフィニッシングモーターを使いエポキシでコーティングです。
そして完成しました。
グリップ周り、シンプルで飽きのこないデザインだと思います。
ショートグリップなので、ヘビーシンキングミノーをアクションさせやすいと思います。
PEラインをご使用になるとの事なので、ガイドは少し大きめにしました。
リーダーの結び目が引っかからない様にするためです。
ラインを通して曲げてみました。
ガイドは8個でもよかったかな?と思いましたが、理想的な曲がりではないでしょうか。
購入するつもりのブランクが廃盤となって、どうなるかと思いましたが結果的にはセントクロイ製のブランクでよかったと思います。
廃盤になったブランクでは柔らかすぎたと思います。
すこしキャストしてみましたが問題なさそうです。
私の考える渓流ベイトロッドに近いものが出来たと思います。
気になるのは依頼者様が柔らかめをご依頼されていたこと。
私的には理想の感じですが、ご依頼者様は硬いと感じるかもしれません。
そしてご依頼者様へお送りしました。
到着後、ロッドを触ってみて理想に近いと言っていただけました。
実際に少し使ってみて、ちょうどいい長さでキャストも決まるとの事で一安心しました。
ワンピースで渓流ではちょっと不便な感じだと思いますが、このロッドで魚と出会って楽しんで頂きたいですね。
バスフィッシングではロングロッド化が進んでいます。
渓流の世界では逆にショートロッド化が進んでいると思います。
ショートロッドの面白さを再認識する事が出来ました。
バスフィッシングでもショートロッドが見直されてほしいですね。
4フィート5インチで約80グラムのロッド、市販の渓流ベイトロッドはここまで短いものはないと思います。
自分がロッド作りでこだわりたい「世の中にないもの」が出来たのではないでしょうか。
それではまた(^-^)/









