前回、「健全なNo!とわがままなNo!」と題して、
2つを区別して、健全なNo!を言えるようになりたい。
と書きましたが、
健全なNo!を言うためには、——————————
(1)まず先に、自分に誠実であること
(2)誰の課題なのか?
→結果を引き受ける人(責任を取る人)は誰なのか?
を考える
(3)①それが私でなかったら、土足で踏み込まない
②私だったら、土足で踏み込まれないように、
上手に「No!」と言う
③私と相手の両方だったら、対話する
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”誠実”を国語辞典で調べると、
「言動に嘘、偽りやごまかしがなく、常に良心の命ずるままに行動すること」
つまり、気持ちや感情をありのままに受け容れ、自分の良心に従うってことですよね。
次に、”これは誰の課題なのか?”という視点から、
自分の課題と他者の課題を分離します。
アドラー心理学の「課題の分離」という考え方ですね。
「嫌われる勇気/岸見一郎 著」では、
誰の課題かを見分ける方法はシンプルで、
”その選択によってもたらされる結末を
最終的に引き受ける人は誰か?”
を考えれば良い。
と説明しています。
「なるほど、その判断はできそう!」
だけど、私は思いました。
「どうやったら上手に「No!」と言うことができるのか知りたい。
それが問題なのよ」と。
”上手に”とは・・・!?
理想は、まず相手の気持ちを受け止める(理解する)。丁寧に。
(※このとき同意や同じ気持ちになる必要はない)
→何が「No!」なのか、的を絞る(急がなくてOK、時間が必要と伝える)
→なるべく簡潔に、率直に伝える。
代替案があれば話し合う。
これらは、アサーティブ・コミュニケーションの考え方やスキルが
とても参考になりそうです。
私が重要だと思うのは、
魔法のように、いきなり出来るようになるものではなく、
「学ぶ」→「実践」「改善」「積み重ね」なのだろうな、ということです。
今、健全なNo!を上手に言えたら、
解決しそうなことって何かありますか?
私個人的には、
対自分を含めた健全な人間関係が築けるような気がします。