なんでもかんでも嫌なことに対して、
「No!」と言って許されるのは、赤ちゃんの特権かもしれません。
大人がそんなことをすると、
自分勝手で協調性がない人と言われ、嫌われてしまうかもしれない。
関係が壊れてしまうかもしれない。
それは避けたいから、
本当は「No!」と言った方が良い(もしくは言いたい)場面でも
「No!」と言えないときがあります。
嫌だと思うことや、やめて欲しいことに対して、
「No!」と言うことは、
心の安全基地を作る(守る)ために必要なことです。
なので、ちゃんと区別して理解した上で、
健全なNo!を言える自分でいたいと思います。
<健全なNo!>とは、
■自分らしく生きる権利、尊厳を守るためにNoと言う。
(←この権利は基本的人権といえますね!)
■だからと言って、相手の権利を侵害することはしない。
■この権利と欲求を混同しない。
しかし、欲求を満たすための「No!」がダメという訳ではなく、
欲求を満たすためだけの<わがままなNo!>が
問題になりやすいということ。
<わがままなNo!>とは、
■自分の責任や課題を無視して、欲求のままにNoと言う。
■相手の権利を侵害するNoを言う。
こうやって見ると、
もし、健全なNo!を言われたら、
「そうですよね、私が好き勝手に言える立場にはないです。」
ってなりそうだなと感じます。
健全なNo!を言える人って、
自分にも相手にも誠実で、相手を尊重しながらも、
ちゃんと自分の気持ちや欲求を大切にできるように思います。
そして、
やはり核となる点は、”自分を大切にする”ことなのだなあと、
あらためて思うのでした。