「過去と他人は変えられない」と聞くと、
"その通り!"って納得する方が多いのではないでしょうか。
そうは言っても、ただ我慢するしかなく、
変わらないといけないのは私なのかというと、違います。
それだと自己犠牲になってしまいますし、
ストレスが溜まって上手くいかないことが多いですよね。
本当は、心の中で、
”私だけが変わらなきゃいけないなんて、不公平だ!”
”私が間違っていて、悪いのは私だったと証明するようなものだ。”
”相手にだって非があるはずなんだから、それなりの代償を負うべきだ!”
って思っている部分もあるはずです。
誰でも相手に変えようとされたくないですよね。
変えるか否かは自分で決めたいものです。
それは相手にとっても同じことなので、
いくら変わって欲しいと伝えたところで、
残念ながら、そう簡単に変わるものではありません。
思い通りにならないものを思い通りにしようとすることが、
苦しみ(執着)を生んでいるとも言えます。
執着を手放すと、少し気持ちが緩んで心にゆとりが生まれるような気がします。
”相手も私と同じで無理に変えられたくないよね。
そもそも思い通りにならないものだしね。”と。
当たり前の前提のように
「相手は思い通りにならないものだ」とインプットしておけば、
「じゃあ、コントロールできることは何だろう?」と、視点を変更することもできます。
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余談ですが、
『マチネの終わり』という映画に、
「人は、変えられるのは
未来だけだと思い込んでいる。
だけど、実際は、
未来は常に過去を変えてるんです。」というセリフがあります。
過去に何が起きたかの事実は変わらない。
でも、今と未来の生き方しだいで、過去の価値や意味づけは変わっていく。
「過去と人に対する”解釈”は変えられる」と言うのは少々強引ですかね。。