2014年10月の旅 23 (道の駅なぶら土佐佐賀) | Qの乗りつぶしニッポン

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日本国内のJR、私鉄の乗りつぶしを中心にぷらっと旅に出かけています。ここ数年は鉄路のない自治体へ路線バス等を利用して市区町村の塗りつぶしする機会が増えてきております。

『土佐さがのもどりガツオ祭』を堪能したものの、まだお腹が満たされていなかったので近くにある道の駅へ。

 

やって来たのは土佐佐賀駅から歩いて10分ほどにある「道の駅なぶら土佐佐賀」。カツオが文字の一部になっていた。“なぶら”とは「カツオの群れ」を指す言葉で、一般的にも大型魚が補食するために追っている小魚の群れを“なぶら”というし、追ってきている大型魚(カツオも含む)もそういう意味では群れて追ってきているから“なぶら”状態とも言える。

海に近い町では“なぶら”を我が町の方言と思っている方が多いが、高知でも三重でも静岡でも千葉でも同じ言葉が使用されている。実際に漢字で書くと『魚群』で「なむら」が転じて“なぶら”となった。

 

ここでもカツオのたたきが食べられると知り、早速食べに行く。

 

店内だけど豪快に藁焼きしてた。

 

「いつもより多く炎が上がっています」と染之助染太郎が言ったり言わなかったり(言わない)。

 

「土佐かつお丼」と「塩たたき」単品を注文。

 

「土佐かつお丼」は「たれたたき」と「かつおのカツ」とそぼろが乗ったもの。かつおのカツをこれまで食べたことはなかったが、思っていた以上に美味しかった。勿論たたきも美味かった。私の好みとしては、上に乗っているねぎが大葉だったらもっと美味しいのにと思ったり。

 

「塩たたき」。にんにくスライスと一緒に食べると、余計に甘みが増すような気がした。新鮮なカツオ程、塩で食べるべきかもしれない。

 

食後に「塩ソフト」をいただく。ミルクの甘みと塩の塩味が程よく合わさり、非常に美味しかった。
 

高知までの帰りにいただくつもりで買った「バンカンゼリー」と「ひまわり牛乳」。バンカンとはこの道の駅がある黒潮町から南西に約35km程、高知県西南端に位置する大月町の特産である「河内晩柑」のこと。柔らかな甘酸っぱさの味で、子供でも好んで食べられそう。私は2021年現在でまだ大月町には行ったことがないので、気になるところでもある。ひまわり牛乳は高知県内のトップブランドではなかろうか。この会社が出している乳酸菌飲料「リープル」が有名。

 

お腹が満たされ、再び駅へと戻る。「佐賀駅」と書かれると、思わず「おやっ?!」となる。ここが佐賀とあるのは明治時代には佐賀村があり、その昔は佐賀城もあったということなので、九州の佐賀との直接的な関連性はなく、由来としては「栄」えるが転じての“佐賀”なのではないだろうか。因みに、佐賀地区を流れる伊与木川に関しても、伊与(いよ)は魚を指す言葉なので、魚が多い、魚が棲む川ということからそこそこ栄えていた集落だったのではないかと推測できる。

 

夕方の土佐佐賀駅。帰りの列車までだいぶ時間がある。何か他に手段がないものか考える。

 

駅前のバス停。

 

遠くても窪川までしか行かない。いまいちだな。

 

まだまだ時間があったので、何となく景色が良さそうな駅近くの避難広場へ。

 

津波対策で造成された避難広場。想像以上に良い景色だった。

 

中央左の島は鹿島、島と陸との間の海は鹿島ヶ浦と呼ばれている。鹿島には鹿島神社があり、町では毎年3月に漁師の豊漁と安全を祈願する祭りが行われているとのこと。

 

<つづく>