高台の避難広場から降りてきて、街の中を歩く。
佐賀北入り口バス停。違う路線はないかと探したが無駄だった。
柿が生っていた。
形から渋柿みたいだけど、どうなんだろう?
こちらには柑橘系。もしかしたら、さっき食べた河内晩柑なのかとも思ったがこの時期じゃないだろう。
単純に文旦かな。
更に進むとバス停が見えてきた。ちょっとデザインが違うのでよく見てみると、高速バスと書いてある。
佐賀バス停。ただ、高速バスがいかにも夜行便っぽい感じなので、昼行便ではないのかも。と、ここであることに気付く。“そういえばここ、昔通ったぞ。京都から宿毛までの高速夜行バス「しまんとブルーライナー」号で。”となると、もしかしたら昼行便もあるかもしれないと期待する。
で、よくよく見てみると右上に高知行のバス発見。しかも、あと15分後に来る。ありゃ、これはかなりラッキーなのではないか? ただ、座席指定制の便とのことで、空席がある場合にのみ予約なしでも乗れるらしい。とりあえず、他にもないか探してみる。
道路の反対側には中村方面のバスの案内。こっち側じゃなかったな。左下の高速バス到着時刻表にAM6:19着の京都始発便が書いてあるが、これが「しまんとブルーライナー」号だろう。
これで高知行の高速バスに乗る気持ちは整ったが、予約で埋まっていたりしないだろうかと考える。
近くにザクロが生っていた。
故事成語の「紅一点」はこのザクロの花を指す。北宋中期の政治家、王安石(が書いたとされる)の詩『万緑叢中一点紅 動人春色不須多』が由来であり、「緑の中に1つだけ赤い花が咲いている。人の心を動かす春の景色は何も多ければよいというわけではない」という意味である。この“赤い花”がザクロであり、決して多くの男性の中に女性1人だけがいる状況を指す現在の意味とは違うのだ。
<つづく>