バス旅の途中。
黒川温泉を出発。私がまだ九州にいた頃はそれほど有名な温泉地ではなかったが、いつの間にか人気の温泉地となったようだ。
恐らく、観光地化されていない田舎の鄙びた温泉という点が都会からの観光客や海外の方に嵌っているのではないかと推測するが、このままの人気が続くと宿泊客が収容できないために新たな宿泊施設が建てられ、利便性のために観光客相手のお店も増え、鄙びた感じが失われていく可能性も否定できないと私は考える。
黒川温泉は熊本県だが、大分県との県境までは3kmと近い。向こうに見えるのは大分県の猟師山。
県境近くにある瀬の本高原。黒川温泉を出発して5分ちょっとで再び休憩となる。
レストハウスの前には熊本方面行の九州横断バス8号が停まっている。
PM16:02、13分遅れで瀬の本バス停に到着。この三愛レストハウス前にて10分間休憩。“三愛”と聞いて思い浮かべる方もおられるだろうが、水着で有名なあの「三愛」と同じく、光学機メーカーのリコー傘下の三愛観光が運営していたレストハウスである。2017年に株式の7割を熊本未来創生投資事業有限責任組合(くまもと未来創生ファンド)に譲渡し、2019年には瀬の本レストハウスへと名称変更となっている。水着の三愛も2015年にワコールへ売却されている。
奥が私が乗ってきたバス、手前は熊本行九州横断バス8号。なかなか古い年式の車両だ。
車両側面の行先表示器。
こちらは正面。
瀬の本高原を出発。
出発してすぐに大分県へ入る。この旅で初の大分県。
バスはうねうねと登っていくやまなみハイウェイを進む。いつの間にか眼下遠くに先程のレストハウスが見える。
牧の戸峠に到着。先程までいた瀬の本高原が大体標高950mなので、約400m程上がってきた。阿蘇山中岳の火口付近でも1260m程度なので、ここが今回の旅の最高地点かもしれない。
<つづく>