高千穂神社からくねくねとした下り坂を降りていく。
木々で見えにくいが、右下側から中央部に向かって行くのが五ヶ瀬川の渓谷。ここに名勝「高千穂峡」がある。
谷をくねくねと降りていくと渓谷の一端が見えてきた。
高千穂峡は阿蘇山の噴火に因る火砕流堆積物が溶結凝灰岩となり、溶結凝灰岩がゆっくりと冷却される過程で収縮し柱状節理となった台地を五ヶ瀬川が侵食したことでできた渓谷。道路脇で柱状節理をはっきりと見ることが出来る。溶結凝灰岩の柱状節理は他では北海道の層雲峡で見ることが出来る。
対岸の崖も綺麗な柱状節理となっている。
五ヶ瀬川の水面が見えてきた。こうやって見ると、綺麗に浸食された深い谷だということがわかる。
道路脇の崖の隙間から水が流れ出していた。
最初は水道管が引いてあって、そのパイプからわざと流しているのか(演出)と思っていたが、そんなわけなかった。
見上げれば崩れてきそうな崖。染み出す水。
長い年月をかけて渓谷が出来ていったその過程の一瞬を見ることが出来る貴重な現場でもある。
<つづく>