夜ご飯でも食べられればと思い、街を歩いてみることにした。
フランクフルト中央駅は改装中のため、駅のデザインをした防護壁に囲まれていた。
駅を背にしてまっすぐ伸びるのはカイザー通り[Kaiserstraße]。
扇状の明るく光るファサードが見えるのはドイツで３番目に高いビル『ウエストエンド１[westendstrasse 1]』で高さは２０８ｍ。協同組合銀行の中央組織に当たるDZ銀行[DZ Bank AG Deutsche Zentral-Genossenschaftsbank]の本部がある。
中央駅前のトラムの停留所。
カイザー通りとガルスアンラーゲ通り[Gallusanlage]の交差点。ガルスアンラーゲは旧市街を守るためのフランクフルト要塞[Frankfurter Stadtbefestigung]があった場所で、１８００年代初頭に不要となった要塞を取り壊し、緑地公園化した場所となる。よって、今でも旧市街を取り囲む形で緑地帯が続いている。目の前の建築中（２０１４年完成）のビルは『タウヌスタワー[Taunusturm]』でドイツで１０番目に高いビル（高さ１７０ｍ）。このビルにはみずほ銀行デュッセルドルフ支店フランクフルト出張所（３４F）や近代美術館（MMK）の別館が入っている。右後ろの高いビルは『コメルツバンクタワー[Commerzbank Tower]』でドイツで１番高いビル（高さ２５９ｍ）。ドイツで３番目に預金高を持つコメルツ銀行の本店で、ビルの形を真上から見るとコメルツ銀行のロゴを同じ形をしている。左後ろにあるアンテナが白く光っているビルは『メインタワー[Main Tower]』でドイツで４番目に高いビル（高さ２００ｍ）。三井住友銀行（SMBC）のEU本部が入っている。
正面のビルは『ユーロタワー[Eurotower]』で私が訪れた２０１３年９月時点では欧州中央銀行（ECB:Europian Central Bank）の本部があった。現在、欧州中央銀行はここから２ｋｍ東のオステント[Frankfurt-Ostend]地区に移転しており、当時はまだ建築中だった。
カイザー通りから１ブロックマイン川寄りにあるヴィリーブラント通り[Willy-Brandt-Platz]に移動。歩行者専用ゾーンだが、トラムは“自由”、自転車は“歩くスピードで”通行しないといけないようだ。
ユーロタワー前のユーロサイン[Euro Sign]。
この前で写真を撮るとお金持ちになるとのことだが、そんなことはなかった（今のところ）。
フランクフルトのパトカー。ベルリンやミュンヘンで見た時は緑色だったが、ここでは青。
ヴィリーブラント通りからノイマインツァー通り[Neue Mainzer Str.]に入り、マイン川に架かるウンターマイン橋[Untermainbrücke]まで来た。橋から東を見る。中央にライトアップされているのは聖バルトロメウス大聖堂（フランクフルト大聖堂）[Kaiserdom St. Bartholomäus]で、１９６１年までフランクフルトで１番高い建物（９５ｍ）だった。そのすぐ左側に見える尖塔はニコライ教会[Alte Nikolaikirche]、一番左側に見えるのはパウルス教会[Paulskirche]。
橋の上から見た超高層ビル群。
ドイツの超高層ビル（１５０ｍ超）は基本的にフランクフルトにしかない。例外として、ボンにドイチェポスト[Deutsche Post AG]本社のポストタワー[Post Tower]（高さ１６２．５ｍ）がある。
橋から西側を見る。正面の白い光の橋はフリーデンス橋[Friedensbrücke]。その橋のすぐ右側に建つビルはヴェストハーフェンタワー[Westhafen Tower]。このビルには欧州保険・企業年金監督局[Europäische Aufsichtsbehörde für das Versicherungswesen und die betriebliche Altersversorgung]が入っている。その右の赤く見えるのは火力発電所の煙突と思われる。右の青白く光るビルは投資会社のユニオンインベストメント社[Union Investment]の本社だったが、会社自体は別のビルに移転し現在はホテル、もしくは住居とするための改築を行っているようだ。
このようにフランクフルトは超高層ビル群があり、マイン川の畔にあるということで、ニューヨークのマンハッタンと掛けて“マインハッタン”とも言われているとか（本当かね？）。
＜つづく＞